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作文というコミュニケーション方法を未来づくりに役立てるには? 「作文の相談室」第3回

「グリーンズの学校」で開催され続けている人気クラス「作文の教室」。「note」などブログサービスやSNSの普及、多くの企業のリモートワークへの転換により、文章を用いたコミュニケーションへの関心が高まり、毎期、多くの受講生で賑わっています。

「作文の教室」は今後も続けていくのでぜひ参加してほしいですが、読者の方々、greenz peopleの方々、クライアントの方々など、グリーンズの周りにいるステークホルダーたちから寄せられた質問に答えていく機会をつくってみよう。そんな流れで生まれたのが、「作文の相談室」という神出鬼没の連載です。

回答するのは、greenz.jp編集部のスタッフはもちろん、「greenz challengers community」のメンバーや、ライターさんにお願いすることも? みなさんの質問に可能な限り回答していくので、ぜひ悩みや相談をお寄せください!

第3回もひきつづきgreenz challengers communityメンバーのかめちゃんが、greenz.jp副編集長のスズキコウタに質問。「文章によるコミュニケーションが未来を切り拓く可能性」をたずねてきました!

かめちゃん

かめちゃん

学生時代に田舎好きが開花したものの、地元・新潟を離れ東京に住んでいる。10歳離れた姉に甘えてばかりの社会人3年目。

Q. ”作文”を使って、どんな未来を描くことができると思いますか?

自分の書いた文章が誰かに伝わって、そしてコミュニティや社会にまで届くとしたら、作文は「自分のほしい未来に近づくことができる」ツールだと思いました。あらためて、コウタさんに”作文”の可能性を教えてもらいたいです。

作文が分断を招くパワーを持っているなら、団結で形勢逆転する可能性も持っている。

コウタ 僕は今年に入ってTwitterとFacebookをやめたんですね。なぜかというと、文章を通じたコミュニケーションにより分断が起きてしまったことへの失望と挫折を抱いているからです。新型コロナウイルスとアメリカの大統領選以降、その傾向は特に顕著になってきていたように感じます。SNSって価値観で分断するのでなく、歩み寄りお互いを理解して、より素敵な社会をつくろうと考え出されたツールなはずなのに・・・。

誰もが夢や希望を持っていて、「こんな世の中になったらいいな」と考えている。でも、そのアイデアや意見や主張について、「正しい」「正しくない」や「あるべき」「あるべきでない」だけで完結してしまうのは残念なことです。この状況を好転するためにどんな貢献ができるだろうと悶々としながら、作文とその講師仕事を生業にしているのが僕の現在地です。

作曲や映像制作と違って、作文というのは新しい技術や知識をたくさん蓄えなくても実践できる。それが素晴らしいことである一方で、そのハードルの低さゆえ、伝えたいことが暴走して冷静さを欠いてしまったり、誤解や争いのきっかけになってしまったりします。

作文は表現手法でもあり、コミュニケーションの方法でもある。それを身を以て体験している2021年ですが、これほど社会にインパクトを与えられるツールならば、形勢逆転をもたらすポテンシャルもあると思います。

鍵はマインドフルネスと作文の連携かなと考えていて。たとえば恋人や家族に送るほんの一言のLINE、会社の同僚に送るEメール、あるいはご近所さんへの一言の手紙。そういった瞬間に紡ぐ文章への気遣いが進むためにできる実験をたくさんしていきたいです。今年、greenz challengers communityのメンバーといろいろやっていくはずなのでお楽しみに。

作文をするときに「この文章を読んだ人々が、どういう情動で受け取り、どういうアクションを起こしていくか」と考えていく土壌をつくりたいですね。これを僕は「読後感のデザイン」と以前から言っています。

greenz.jpの記事の多くは、社会課題とその解決に向けて取り組むプレイヤーを取り上げたものです。僕らのさじ加減次第では、社会課題の深刻さや悲惨さを強く打ち出し、「もう未来なんてないよ」と皮肉・悲観で終わる内容に仕上げることもできます。

でも、そんな読後感が気持ちよくない記事は、僕はつくりたくないですね。どうしたら深刻な社会課題が山積する世の中で、希望を持って、少しでも状況を好転するべく暮らしていけるか。そういう思考で記事を製作し、読者のみなさんとコミュニケーションをしたいと思っています。

「それは記事の話じゃん」と言われるかもしれないですが、SNSの投稿やメールも同じです。このようにして、ひとりひとりが想像して作文に取り組んでいくと、きっと楽しい未来をつくれるんじゃないでしょうか!

(質問ここまで)

シンプルに文章が上手くなりたい、社内でのEメールやチャットツールでのコミュニケーションの悩み、意中の人への手紙を書く方法。ひきつづき、みなさんからの悩みや相談もたくさんお待ちしています! 相談したい方は、ページ下部の「感想 / お便りを送る」よりどうぞ。

– INFORMATION –

greenz.jpライターもゲスト参加! 文章を書くのが楽しくなる「作文の教室(実践編)第9期」

greenz.jp副編集長のスズキコウタが主宰する「作文の教室」(実践編)は、創刊2006年のウェブマガジン「greenz.jp」が大切にしてきたノウハウをもとに、作文力=執筆力+編集観察力を伸ばすことができる実践的なクラスです。

第1回 4月17日(土)14:00 – 18:00
第2回 4月24日(土)14:00 – 17:00:
第3回 5月8日(土)14:00 – 17:00

第4回 5月15日(土)14:00 – 17:00
第5回 5月22日(土)14:00 – 17:00
第6回 5月23日(日)14:00 – 18:00
予備日 5月29日(土)14:00 – 18:00


講師: スズキコウタ、宮田晴香さん、丸原孝紀さん、東善仁さん、狩野哲也さん、廣畑七絵さん、greenz challengers community
https://school.greenz.jp/class/sakubun_2021_04/