英国の思想家であるサティシュ・クマール(Satish Kumar)さんが創設した「シューマッハ・カレッジ(Schumacher College)」の拠点団体「ダーディントン(Dartington)」から、Withコロナ生活にふさわしい提案が届きました。
毎年開催されてきたCOP(気候変動枠組条約締約国会議: Conference of Parties)ですが、今年スコットランドのグラスゴーという町で開催されるはずだったCOP27は延期に。
そこで、気候変動のことを考えるきっかけになればと、バーチャルの「気候マラソン」を開催することにしたそうです。
マラソンといっても、全員が「よーいどん」で42.195kmを走るわけではありません。参加者は、10月4日から31日までの約1ヶ月をつかって完走を目指します。例えば、1日3kmちょっとを週2回。走ってもいいし、歩いてもいい。
「気候変動へのアクション」と聞くと、とても大それたことに感じますが、走ったり歩くだけならば参加しやすいのではないでしょうか。
御年84歳になるサティシュ・クマールさんもこの「気候マラソン」に参加します。サティシュさんといえば、インドからアメリカまで、核保有国を巡った約14,000kmの平和巡礼が有名ですが、彼はまた、核兵器の放棄を説いて東京から広島まで45日かけて歩いたことも。
彼のコロナ禍におけるメッセージ、新型コロナウィルスは地球からの声。思想家、サティシュ・クマールは語る。「この危機から私たちは何を学べるのか?」は、多くの反響を呼びました。
サティシュ・クマールさんは「気候マラソン」について、こうコメントを寄せています。
地球を愛するためには、地球に触れる必要があります。自分の足で地球を踏み、生命と喜びの源である地球に感謝しましょう。「気候マラソン」は、わたしたちがこの貴重で輝かしい母なる地球によってつながり、生かされていることをわたしたちに教えてくれます。それはとても素晴らしいこと。この「気候マラソン」に参加できて光栄です。
「気候マラソン」への参加は無料。そのかわり寄付を募っています。参加者用のFacebookページも立ち上がり、これから盛り上がっていきそうです。
– NEXT ACTION –
[via Dartington, YouTube]