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見出しもデザインも何もいらない。ただ、写真があればいい。『Family Portrait magazine』がうつし出す、世界中の家族のあたたかく幸せなつながり。

みなさんは、昔の家族写真を見返すことはありますか?

わたしは、最近部屋を掃除していたときに、自分が赤ちゃんのときの写真をみつけました。

「赤ちゃんのときこんなに顔が大きかったのか! 隣にいる姉よりずっと大きいじゃん(笑)」
なんて思っていたところでした。

今回ご紹介するのは、家族写真を題材とした雑誌『Family Portrait magazine』です。

この『Family Portrait magazine』は、文字どおり、家族をテーマにした写真家の作品をあつめたものです。数々の家族写真をとおして、あらためて家族とはどんな存在なのか、考えるきっかけをくれます。

この雑誌のデザインは、華美な装飾がなくシンプルに洗練されたもの。クレジットや広告、言葉によるメッセージはほとんどありません。

雑誌だけでなくInstagramでの発信もしています。ポジティブで温かみがあり健康的なイメージあふれる写真を見ると、コロナ禍の在宅勤務でほっこりするのではないでしょうか。

『Family Portrait magazine』を企画したのは、ロンドンに活動拠点を置き、写真家・アートディレクターとして活動するBrendan Freeman(以下、ブレンダンさん)と、クリエイティブディレクターのSJ Todd(以下、SJさん)。

企画したきっかけ、ブレンダンさんの恋人が妊娠し新しい家族ができたこと。「“家族”にはどんな意味があって、人によってどのような価値観があるか」と考えはじめたそうです。

SJさんは、こう話します。

この世界には、常にさまざまなエネルギーがあって、その中にはネガティブな方向に人々を引っ張るものもあります。だからこそわたしたちは、人々をポジティブにさせてくれるエネルギーを祝福し、人のつながりの核心に立ち戻ってみたいと思いました。そんなとき、写真というのはすごく有効なツールで、人々の感情やつながりが記録され、見る人にあたたかさが伝わります。

一方で雜誌をつくるにあたって、気をつけたことがあります。それは雜誌特有の大きな見出しや、厳密に組まれたデザインを使わないということでした。

『Family Portrait magazine』には、ブレンダンさんとSJさんが拠点を置くロンドンだけでなく、世界中の家族のポートレイトがいっぱい掲載されています。それらの写真を眺めていて、わたしはひとつの気づきを得ました。それは、大切な人を思う気持ちや愛情は、どの国でもどの文化でもどの民族でも同じで、どれも美しいということ。

そして家族や大切な人との愛し愛されるポジティブな感情は、あらゆる壁を超えて、どこまでも遠くまで届きます。外出自粛やロックダウンで、社会的に孤立してしまいがちな日々が続きましたが、徐々に人と会えるようになった今、お互いを思う感情の表現を大事にしていくことで、幸せなつながりを育むことができるのではないでしょうか。

– NEXT ACTION –

次に家族や大切な人に会ったときは、思い出に残る写真を1枚撮ってみませんか。

[via It′s Nice That,Instagram]

(Text: 亀山咲)