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リサイクルできるか、もう迷わない。かざすだけで再利用できる素材かどうか判断できる「R.I.D」が発明された!

あなたは、「このプラスチック容器はリサイクルできるかな?」と迷ったことはありませんか。見た目は似ていても素材が違う場合もありますし、同じものでも自治体によって扱いが変わることもあります。どちらか判断できなくて、結局一般ごみに捨ててしまったこともあるかもしれません。

資源物なのかごみなのか分からない。そんな悩みを解決する小型の識別装置「R.I.D(Recycling Identification Device)」が登場しました。

この装置、なんとかざすだけ。
梱包材に装置を近づけるとスキャンして、リサイクルできる素材がどうかを見分けてくれます。

装置からは目に見えない光(近赤外線)が出ていて、素材によって光の波長が変化することを利用して特定できるのだそう。「R.I.D」の設計者であるJack Hands(ジャック・ハンズ、以下、ハンズさん)は、この特徴を「デジタル指紋(digital fingerprint)」と呼んでいます。装置には素材のデータベースが保存されており、指紋と照合することによって、リサイクルできるかどうか判断できるのです。

新しいプラスチック容器が追加された時や違う自治体に引っ越した時など、リサイクルのルールが変わった時はデータベースを更新すればOK。データベースはRFID対応のカードで提供されます。RFID(Radio Frequency Identification)とは、RFタグに埋め込まれた情報を電波によって読み取るシステムのこと。スマートフォンのアプリやインターネットにアクセスしてデータを更新する必要はありません。交通系ICカードのように5秒間、「R.I.D」をカードに近づけるだけです。

ハンズさんは

容器にどのようなプラスチックが使われているかを知るだけでは不十分です。リサイクルできる素材は地域のリサイクルセンターによって異なりますから。

と話し、RFIDカードをごみ集積所に置いておけば、地域のよって違うごみ収集ルールにも柔軟に対応できると提案しています。

「R.I.D」を開発したのは、社会課題を解決し、事業収益にも貢献する製品を企画するイギリスのCohda Design Ltd.(コーダ・デザイン)。 コーダ・デザインは清掃局や市議会が全ての家庭にこのちょっとした装置を配布することを提案しています。

なぜ、消費者は資源物を一般ごみとして捨ててしまうのか。コーダ・デザインは清掃局が決めたリサイクルのルールが変わること、プラスチック容器に使われる素材の種類が多いことが、リサイクルできるどうか迷ってしまう原因と分析。リサイクルのルールが変わったら、清掃局は変更されたデータが記録されたRFIDカードをごみ集積所に取り付け、私たちはごみを出しに行ったついでに「R.I.D」のデータを更新するだけです。

ごみ集積所にRFIDタグをつけておけば、ルールが変わったときもすぐにデータを更新できます。

R.I.D自体も分解してリサイクルしやすいようデザインされています

「R.I.D」を使えば処理場に運ばれるごみが大幅に減り、リサイクルできる素材を効率的に分別できるようになります。

プラスチック容器の素材がリサイクルできるかどうか悩む必要はありません。
「R.I.D」が覚えていて、教えてくれるからです。
大人だけじゃなく、子どもだって簡単。装置を持って、容器に近づけるだけ。

まだ試作段階だといいますが、各家庭に配布されたらリサイクルできる容器かどうか簡単に判断することができ、リサイクル率が上がることが期待できます。

日本でも地域によってごみの分別のルールが違いますし、プラスチック容器にしても分別に迷ったり、ルールを調べるのが面倒になったりしてしまうことがあるかもしれません。これを機に、どうしたらもっと楽しく分別できるかなと考えてみてはいかがでしょうか。

[via FAST COMPANY, RID]

(Text: 阿部哲也)