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たわしの「へむへむ」で食器洗いもエコになる。尾鷲ひのきの天然成分が洗剤不要を実現

2019年春、グリーンズは原宿から神田へとオフィスを移転しました。引越しには小さな変化がつきものですが、3ヶ月が経った今では新しいオフィスの使い方がすっかり日常になっています。

そのひとつが食器の洗い方。マグカップ、グラス、お皿やお箸など、グリーンズのオフィスでは、いずれも使い捨てではなく洗って使える食器を利用しています。ならばもう一歩、この機会に環境意識を行動にしよう! そう考えたわたしたちが選んだのが、ひのきのたわし「へむへむ」でした。

これは、世界遺産の一つである熊野古道はじまりの地、三重県尾鷲(おわせ)で生育する「尾鷲ヒノキ」を原材料とした「たわし」。間伐材などから「ひのきシート」と名付けられた資材をつくり、それを手編みしたものです。

顔を近づけると、ひのきの良い香りがして、癒しとスッキリが同時にやってくるような清涼感。新品はまだハリがあるため、握るとギュッとした反動が手に戻るのですが、その感覚を「へむ、へむ」と擬音化させたのが、かわいい名前の由来なんだとか。

尾鷲は屋久島に次ぐ雨の多い場所で、尾鷲ヒノキは自らの身を守るために、防虫や防菌成分が豊富なカジノールを樹脂にたくさん含むという特徴があります。その樹脂が油を吸着させて洗い流すので、このたわしだと食器用洗剤を使わずともきれいに洗えるのです。しかも防菌、防カビ効果が高いので、洗った後も水を切りながらシンクに常備してOK。干す手間も不要で、カビることもありません。

引越しの際、新オフィスの環境を整えてくれたグリーンズの佐藤大智さんも、へむへむの感想をこう語っていました。

へむへむを使ってみて、食器を洗うために洗剤って必須じゃないんだ! って気づきました。食器を洗う=洗剤を使うという刷り込まれた価値観を壊してもらいましたね。

オフィスには週2回ほど出勤されている経理の高橋てつよさんは、ご自宅でもへむへむを愛用中。

使い始めは硬かったけど、時間が経つにつれてなじんできました。地球に優しくいられて、いつも意識できるし、満足して使っています。

ちなみにへむへむは食器洗い専用ではありませんので、根野菜を洗ったり、お風呂で体を洗うのにだって使えます。使用頻度にもよりますが、使っているうちにだんだん網目が広がり、ほつれてきたらお掃除用へ。シンクやお風呂、排水管の汚れもスルッと取れます。最後は燃えるゴミにしてもいいけど、コンポストがある方などは土に返してあげるのも良いですね。

販売先のひとつである「一般社団法人チームむかご」代表で料理家の枝元なほみさんも以前、「初めて使ってから、すぐに大好きになっちゃったの!」と話してくれました。お仕事柄、いろいろなお料理をされている枝元さんのキッチンですが、シンクに洗剤のボトルがなく、とてもスッキリしていたことが印象に残っています。

海の汚れや、マイクロプラスチック、森林破壊も、一見わたしたちからは遠いところで起きている問題に感じますが、実は深くキッチンとつながっていること。排水管の向こう側を想像して、できることから始めてみましょう。