かわいらしくて、愛情たっぷりの、あたたかい笑顔。緊張を解いてくれたり、ときにこちらの涙腺をゆるませるほど、ある意味でパワフルな存在、「おばあちゃん」。なぜだか「おばあちゃん」というキーワードを聞くと、優しさと感謝がこみ上げてきませんか?
現実社会では、独居や介護など、高齢者をめぐる社会課題が尽きない一方で、医療技術の発達もあり世界中でエネルギッシュなシニアが活躍の場を求めてもいます。
そこで今回は「おばあちゃん」を軸にして、これまでにgreenz.jpでご紹介した記事から5本をまとめてみました。
最新ファッションのつくり手は、なんとおばあちゃん!? オランダ発、みんなが笑顔になるニットブランド「Granny’s Finest」
オランダの65歳以上の人口は260万人。さらに、その半分近くである約100万人の高齢者が、何かしらの寂しさを感じているのだとか。
Granny’s Finestでは、そんなおばあちゃんたちに社会との関わりをつくるべく、若い人々や編み物が好きなおばあちゃん同士の交流の場を大事にしています。売り上げの一部は、おばあちゃんたちが昼間をより楽しく過ごせるように、ニットができるカフェを用意したり、屋外でニットをつくるイベントの開催に充てられています。
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おばあちゃんが地域を変える!イギリスに誕生した、60歳以上だけが働くみんなのカフェ「NANA」 [Over 60’s change the world]
「NANA」のスタッフは15人ほど。食事やケーキを作る担当はもちろん、テーブルへのサーブ担当など含めたスタッフ全員が60歳以上の女性たち。メニューは昔からイギリスの家庭で親しまれた温かいスープやケーキなどの懐かしいラインナップ。しかもすべておばあちゃんの手作りです。
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世界を旅して集めた「ばあちゃんの幸せレシピ」。台所で見つけた幸せの哲学とは?
おばあちゃんから学んだことを自分なりに編み直しながら、幸せな仕事を生み出していく中村さん。レシピを教わる時は、伝統料理をそのまま受け継ぐのではなく「人生を楽しむ心を得ていくこと」を一番大事にしているのだとか。
生きる国や時代背景が違っても、美しいシワを持つおばあちゃんたちの哲学は、人生を幸せに生きるヒントを与えてくれるはず。そこから何を学び、何を残し、どう生きていくかは私たち次第なのかもしれません。
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“おばあちゃんの料理法”が、キッチンを、生き方を、世界を変える!?南アフリカ発「Wonderbag」革命
かつてアパルトヘイト(人種隔離政策)がとられていた南アフリカで生れ育ったサラさんは、子どもの頃から政治に興味を持つ一方で環境保全に情熱を傾けます。ボツワナでエコツーリズム関連活動に10年間携わった後、2000年に南アフリカに戻り、若者の環境意識を高めるNGOと女性のための農村開発を行う政党を立ち上げました。そして2008年、南アフリカで4ヶ月にも渡る大停電が発生します。
来る日も来る日も外食、しかも冷たい食事が続く状況に疲れきっていました。ボツワナでも、調理用燃料に乏しいコミュニティをサポートしていたので、アフリカで火を使って料理をすることの難しさを痛感していました。そんなある晩、祖母が昔、鍋をいくつものクッションで覆って料理していたことを思い出したのです。
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おばあちゃんの職場づくりと、“孫育てグッズ”市場拡大の両輪を目指す。「BABAラボ」桑原静さんの、未来に向けた決意
お年寄りがいくつになっても、楽しく働ける場を提供したい。
そんな思いから始まったのが、「BABAラボ」。おばあちゃんや若い子育て中のお母さんたちが集まり、楽しくて使いやすい子育てグッズをつくっています。
2012年3月にこちらの記事で紹介した際はまだ始まったばかりの活動でしたが、あれから3年。久しぶりに訪れたラボにはスタッフも増えて、ますますにぎやかな職場になっていました。
商品も増え、昨年は「抱っこふとん」がメディアで取り上げられるなど、少しずつ世に出始めています。代表の桑原静さんに、3年間の歩みとこれからを伺いました。
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家族としてのおばあちゃんもかけがえのないものですが、こうしてどこかに居場所を得たおばあちゃんたちの笑顔を見ていると、愛おしさを覚えます。
だれかの役に立つこと、感謝される喜び、笑顔、感謝といった尊さは、人が生きる尊厳につながるものなのかもしれません。日頃の忙しさから少し離れたとき、ときには身近にいる「人生の先輩」に話しかけてみるのはどうでしょうか? おばあちゃんの喜びや哲学に触れる時間はきっと、新しい気づきをもたらしてくれるかもしれませんよ。