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仕事のKPIは、どれだけサーフィンに行けたか。「nD」が目指すのは、好きなことをするほど褒められる社内文化

突然ですが、「nD」における僕のKPI(重要業績評価指標。チームとしての目標達成の度合いを測るもの)を「月に何回サーフィン行けたか」にすることにしました。つまり僕は、たくさんサーフィンに行けば行くほど褒められるということです。

同様に、お昼寝をすればするほど、そして飲み会に行けば行くほど、「nD」では褒められる、そんな文化もつくっていきたいと思います。

気楽で簡単。だけど理にかなっている。

今年の3月、僕はオーストラリアに滞在してリモートワークをしていたのですが、当時は23ラウンドもサーフィンをしていたので、このKPIとしてはかなり良い成績ですね。4月も、20ラウンド超えを目指していました。

これだけ聞くと「こんな気楽で簡単なKPIで大丈夫かよ、、」と思われるかもですが、意外と理にかなっていると思っています。なぜなら、”いつでもサーフィンに行って良い”という文化自体は「仕事に責任をもつこと」「テンションをあげたり、リフレッシュする」「仕事の効率を考える」「充実度をあげる」など、仕事にも色々なメリットを生み出すからです。

僕が、なぜ「月に何回サーフィン行けたか」を仕事のKPIに決めたのか。その3つの理由を書いていきましょう。

1. 「効率化を考える習慣」

「どうやったら前月よりもサーフィンに行けるか」と考えたとき、サーフィンの回数を増やすためには、仕事をサボるか・効率化を図るの2点になります。

もちろん、仕事をサボるという選択肢を取る訳にはいきませんよね。当たり前ですがサーフィンに行って仕事に支障をきたしていてはいけませんから。3人という少数精鋭のチームである「nD」では、僕が1人サボったらクライアントに迷惑かかり、やがて自分たちに跳ね返ってくることは簡単に想像できます。

そうなると、前月よりもサーフィンに行く回数を増やすためには、いかに効率化をして今の業務を進めていくか、と考える必要があります。

ミーティングがたくさんあったら自分の時間をとることは難しいし、この先にスケジュールやタスクがみえなかったら、サーフィンにいってもよいのかダメなのかもわかりません。そのために新しいツールや、ハックもたくさん試すし、いろんなノウハウを身につけるようになります。自分の好きなことをするために、今の働き方をもっと良くできないかと考え改善するようになるんです。

2. 「それぞれの人生の豊かさ」

仕事において、KPIと自分の人生の豊かさが直結して関連することって、ほとんど無いと思います。

例えばサイトのビューが先月よりも200%達成すれば当然嬉しいのですが、それが僕自身のハッピーライフに貢献してるかというと、サーフィンより格段に少なく感じます。「いい波乗れた!」とか、「美味しいご飯を友達と食べた!」といったことに、僕はより幸せを感じるのです。

一般的に、仕事と関係のない、個人的に好きなことをして褒めてもらえることなんて無いと思いますが、それをやればやるほど褒めてもらえるって素敵だと思いませんか? 褒められれば感謝の気持ちも生まれるし、よしまた頑張ろうってやる気もでる。自分の仕事中に他のメンバーがビール飲んでいても、妬みなどは一切なく、むしろ快くKPIのために「いってらっしゃい!」とお互いを信頼していく感じはとてもいいなと思っています。

3. 「罪悪感から責任感に」

僕はプライベートでもいろんな目標をたてて、筋トレを週何回とか数値目標も立てますが、それは仕事じゃないし特にサボっても問題ありません。ですが、サーフィンにいくことが会社でのKPIになると、責任をもってサーフィンにたくさん行かないといけません。

毎月30回サーフィン行ってる社員がいるということは、効率よく働いている証拠にもなります。また、働き方が多種多様に変わっていこうとしている時代にむけて、会社として一歩先に行ける気がします。

たとえもし責任感をもてなかったとしても、KPIにすれば、仕事中に好きなことをする罪悪感が無くなります。「クライアントが働いているのに」とか「上司が働いているのに」と考えながらサーフィンに行くのには、罪悪感が伴います。かつて僕もたとえサーフィンに行けそうな天候でも、「みんな働いているから今日はやめとくか」なんてこともありました。

休みの日以外に遊ぶことはよくない。そんな先入観はおそらく多くの日本人にあるし、実際平日の昼間に遊んでいたら怒られる会社が多いでしょう。その先入観を取り除くには、KPIにしてチームとして目指していくのが、とてもいいのではと思っています。

僕らにとっての働きかた

先日、まさにこんな話題を「nD」代表の中原寛法さんと話していましたが、実は僕ら、2013年から同じことを考えていたみたいです。

最近、より自分をコントロールできるようになってきて、これまで以上に、仕事とは無関係である僕の趣味のサーフィンに行く意味がくっきりと見えてきました。

これから働き方が多様になっていく中で、心穏やかに、高いクリエイティビティをいかに出していくか。それを追求していくうえで、僕らの会社「nD」は少し変わった立ち位置で存在できるのではと思っています。面白く信頼し合えるチームでの新しい働き方をもっと実験していきたいです。

宮本涼輔

宮本涼輔

Engineer & Surfer
1989年10月愛知県名古屋市生まれ。2008年4月ライフセービングと出会い、海に通う。2012年3月千葉大学工学部画像科学科卒業。2012年4月千葉一宮でサーフィンをしながらエンジニアとしてnDで働きはじめる。

– INFORMATION –

理想の職場は、誰でもつくれる! リモートワーク実績6年の「nD」が教える、「チームが信頼でつながる働き方」クラス!


宮本涼輔さんが講師をつとめる「グリーンズの学校」クラスが開講になります!

【講座日程】
6/10(土) 15:00〜17:00

【プログラム】
・チェックイン
・nDって、そもそもどんなチーム?
・nDの現在の働き方に至るまでのストーリー
・お互い信頼し合う関係をつくるためのマインドセット伝授
・仕事を的確に進めるために、nDはどんな工夫やツールを取り入れているか?
・みなさんのお悩みにひとつひとつ応えますタイム!
・チェックアウト
・懇親会
(*)当日は、講師と受講生の隔たりをなくして、かつあまりかっちり座学でつくりこんだクラスにするのではなく、フラットな関係でゆったり話しながらのクラスを考えています!

【会場】
グリーンズオフィス
東京都渋谷区神宮前2-9-15アズマビル1階
東京メトロ 千代田線 「明治神宮前」駅、銀座線「外苑前」駅、副都心線「北参道」駅、JR「原宿」駅からそれぞれ徒歩10分

【参加費】
7000円

【定員】
15名
※申し込みは先着順です。定員に達し次第申し込みを締め切らせていただきます。
※最低開講人数は8名です。開講の決定は初回授業の1週間前までご連絡いたします。

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6月5日(月)22:00
※定員に達し次第、受付を停止します。お早めにお申込み下さい。

【参考記事】
リモートワーク、テレワーク、社内コミュニケーション。円滑な仕事に大事なこととは何か、「nD」の中原寛法さん・宮本涼輔さんに聞きました!【完全版】
https://greenz.jp/2017/05/02/nd_interview_complete/

【詳細はこちら】
https://greenz.jp/event/nd_workstyleclass_1/