夏真っ盛り。猛暑日がつづきますが、みなさんは夏バテしていませんか?
夏といえば、夏野菜が美味しい季節。冷蔵庫にいっぱいの野菜を詰め込んでいる方も多いかもしれません。とはいえ、冷蔵庫はどうしても、多くの電力を消費してしまうのが悩みの種。
これまでgreenz.jpでは電気を使わない冷蔵庫「Mitticool fridge」などを紹介してきましたが、今回は電気を使わないだけでなく、昔ながらの知恵を使い、食材を美味しい状態のまま保存する「La Denise」をご紹介します!
モントリオールの2人のデザイナーによってつくられた、「La Denise」。さっそく、その気になる仕組みを紹介していきましょう!
一見、家具のような木の温かみが感じられる棚に見えますが、実は引き出しの中に野菜を入れておくことで、暗室のように適度な温度と暗さで保存することができます。
また、食材の保存の相性を考えてデザインされているので、たとえばエチレンガスを発生するリンゴをジャガイモの近くに置くと、ジャガイモの芽が生えるのを遅らせる効果があるのだそう。そのため、棚の上にリンゴを置いてガスが下の棚にいきわたるように、すき間がつくられているのだとか。
La Denise Ⅲ
また細長い根菜を自然に近い形で保存できる、「La Denise Ⅰ」という製品も。
こちらは砂の入った貯蔵箱になっており、ネギやニンジンなどの根菜を畑で育つ野菜のように、垂直に入れて保存します。このように、野菜が育ったままの環境で保存することで、最高の状態で保存することができるのだそう。そして箱の下部のセラミックが、砂の温度を低く保つのに一躍買っています。
La Denise Ⅰ
La Denise Ⅰ
さらに、水をあげることで果物や野菜を保存する形のものも。丸みのある木材の一片一片の下にセラミックのお皿があり、まるでお花に水をあげるように置いた野菜や果物に水をあげることができます。
水をあげると野菜も喜びそう!
このようにいくつかの使い方ができる「La Denise」ですが、従来の冷蔵庫と同じぐらい食料を保存することができるそうで、さらに野菜や果物を適切な温度で保存できるため、栄養や素材の風味をより保つことができるといいます。
そして、地元のケベック州産の木材を職人が選び抜いて使用し、セラミックも職人によって丁寧につくられており、そのこだわりあふれる質はもちろん、一つ一つが異なる木目になっているので、世界に一つだけしかないデザインを楽しめます。
ちなみに、各製品は$240-400で販売されていて、日本への配送も可能! 先月には、Kickstarterで約2万7千ドルのファンディングを集めるほど、注目を浴びているそう。
ところで、「La Denice」のデザイナーである、Gabrielle FalardeauさんとÉlyse Leclercさんは、どのようなきっかけで製作を始めたのでしょうか?
2011年のUNの調査によると、世界で生産される食物の1/3が廃棄され、カナダだけも一人当たり年間$771相当分の食べ物を廃棄されているといいます。その現実を知った2人は、「食品ロスの問題と戦い、ローカルなモノを消費するライフスタイルを浸透させたい!」と、これらの貯蔵庫を発明したのだとか。
Gabrielle Falardeauさん(左)とÉlyse Leclercさん(右)
電気を使わない冷蔵庫は一見、原始的に見えます。しかし食材を丁寧に保存し、一つ一つの味、色や香りの違いを探り、そして丁寧に食べることで、私たちに新たな食のライフスタイルを提案してくれています。
みなさんは、冷蔵庫から「La Denise」などの貯蔵庫にシフトしていくことで、どんなライフスタイルを手にしたいですか?
[via Fast Company]
(Text: 笹澤つかさ)