ぶり返しの大雪も去った冬晴れの3月7日、「green drinks Sapporo」がキックオフしました。
テーマは、北海道の地域性に焦点をあてたライフスタイルについてです。
会場は札幌中心街からほど近い豊平にあるゲストハウスwayaの1階スペース(改築前)。コミュニティや場作りを実践し、地域と関わる活動をしているwayaのみなさんの協力のもと、たくさんの方に参加していただきました。
記念なる第1回目は、NPO法人グリーンズ people事業部マネージャーの植原正太郎さんをお招きしました。地域での働き方や、暮らし方の事例をgreenz.jpの記事からいくつかピックアップしたものを参考に、話し合いのワークショップを行いました。
小学生時代に札幌在住の経験を持つゲストの植原さん。小さい頃の思い出話で会場は大笑いにつつまれ、物腰の柔らかなトーンで場が和んだところで、ワークショップがスタート!
ワークショップでは、事前に用意された2つのテーマと、会場から“今日、話し合いたいこと”を2つ募集し、4つのテーマに分かれて話し合いました。
北海道だからできることは何だろう?
3,000円で風力発電できちゃった!?ひとりの発明家が考案したオープンソースなマイクロ風車プロジェクト
1つ目のテーマは「北海道だからできることは何だろう?」
北海道の資源や、色とりどりの四季をもっと有効的に活用できたら、個人の生活も北海道の可能性も格段に広がりをみせるかも!
そんな思いで、十勝と東京の商店街をつなぐプロジェクト「TOKACHIPU」と、自然エネルギーをDIY!“マイクロ風車プロジェクト”の記事を例に、北海道だからこそできる取り組みや、仕事、暮らし方について話し合いました。
北海道といえば、おいしい食べ物、ゆたかな自然に広大な土地ですが、ここで注目されたのは“雪”。
スキーやスノーボード、山登りに雪祭りと、北海道には欠かせない雪ですが、年間の除雪費用は積雪と共に増していきます。いいことばかりではない北海道の積雪問題をどう活かしていくのでしょうか。話し合いをもとに、新しいプロジェクト誕生の予感です!
理想の暮らし方ってどんなもの?
家を持つことを考えたら、トレーラーハウスに行き着いた。greenz.jp編集長・鈴木菜央さんに聞く「小さくて大きな暮らし方」
食べ物から、自分の暮らしを見つめなおす。福岡・糸島で狩猟に挑戦する畠山千春さんインタビュー PHOTO BY 亀山ののこ
2つ目のテーマは「理想の暮らし方ってどんなもの?」
理想の暮らし方ってどんなものだろう?仕事は福利厚生がしっかりしていて、ボーナスがあって、住むなら大きな家に広い庭があって、駅やスーパーが近くて、、、。そんな“ある”だけの生活が本当に理想?豊かさってなんなのでしょう?
トレーラーハウスで“小さく暮らす”を実践している、greenz.jp編集長の鈴木菜央さんと、福岡の糸島で自給自足の生活をしている狩猟女子・畠山千春さんの記事を例に“暮らし方”について考えていきました。
話し合いのキーワードは、誰にでもある“日常のモヤモヤ”と“理想の暮らし方”。それぞれが今の自分の生活スタイルと,思い描く暮らしを頭に浮かべながら話し合いが始まりました。
生きている限り切り離すことのできない“お金”や“時間”、置かれている“人間関係”と築き上げたい“コミュニティ”、それぞれの日常生活を背景に“理想の暮らし方”をどう実践していこうか、話題は広がりを見せました。
表現ってなに?(今日、話し合いたいこと)
3つ目のテーマは「表現ってなに?」。
今回は、用意していたテーマとは別に参加者の皆さんから「今日、話し合いたいこと」を募集しました。この呼びかけに、にこにこと手を挙げてくれたのが、高校生マジシャンの鈴木さんです。
鈴木さんは人を楽しませる“マジシャン”。マジックの技術はもちろんのこと、自分をどう表現したら相手に喜んでもらえるのか? そもそも表現するとはどういうことなのか?
表現の種類から役割まで、笑顔で問いかける鈴木さんに、グループのみなさんも賑やかにお話されていました。これが表現の力なのでしょうか!
お金があると幸せ?(今日話し合いたいこと)
4つ目のテーマは「お金があると幸せ?」。こちらのテーマは、赤いフリースがとっても似合う、企業に勤める梅室さんからの出題です。
働いていれば対価として手にできるお金ですが、そもそも、お金があることが幸せなことなのでしょうか?梅室さんがグループのみなさんに投げかけました。
“時間”や“やりたいこと”を手に入れるには、多かれ少なかれお金は必要。
それでも、例えばお金が介入しないような物事を“シェア”することは、お金で得られるものよりも、ずっと持続的な幸せや繋がりを持てるのかもしれない、そんな議論を交えながら、テーマは“働くこと”へ飛躍していきました。本質を探ることはできたのでしょうか。
まとめ&懇親会
各グループが、話し合った内容を全体に向けて伝えていきました。
あたたかい拍手と笑い声で、ワークショップが終了ました。みなさん、なにかいいアイディアを見つけることはできたでしょうか?
小さなことでも、思考することを楽しんで実践してもらえたらうれしいです!さて、続いてはお待ちかねの懇親会です!
用意されたお鍋をつつきほろ酔いになりながら、近くにいる人と自己紹介、ワークショップでは語りきれなかった続きのはなしと、会場は大盛り上がりし、あっという間に懇親会終了時間になりました。
2次会は近所の居酒屋さんへと「green drinks sapporo vol.1」は夜な夜な続き、おかげさまで無事終了いたしました!
次回は5月です!ぜひ、green drinks sapporoで一緒に+@を見つけませんか?
(Text: オオカワユカ)