1月24日、「green drinks Kawasaki」では、オーガニックフードを取り扱っている「FOOD & COMPANY」とのコラボレーションイベントとして、「green drinks kawasaki #5 オーガニックライフツアー」を開催しました。
ここ最近アメリカのポートランドやブルックリンから発生したムーブメントが日本でも広がりつつあります。そのムーブメントとは、地産地消や生産者の顔が見える食文化への関心。
そのなかで「オーガニック」という言葉、良いイメージはありますが、何かどういいのか分からない。そこでオーガニックフードを取り扱う東京都目黒区のグローサリーストア「FOOD & COMPANY」に集まりトークセッションを行いました。
海外の高級スーパーのような雰囲気でありながら日常の食品を販売するグローサリーストア。都心ではなく住宅街でもある目黒区で開店したのも、日常生活の中で利用して欲しいという願いがあるそうです。
お店の一角にあるコミュニティスペースは、商品を販売するだけでなくワークショップや食事会を通じて食について学べる場をとして地域にとけ込んでいます。この日、お客さんとして来店していた常連の方も、この日飛び入りで参加してくれて「居心地がよくて、気がつけば通うようになっていた」と話してくれました。
左: 田村寛之さん、右: 白冰(バイビン)さん
工業都市のイメージから脱却を恥じている川崎で地元の野菜を流通させ、地産地消の生産者が見える川崎野菜で地域を盛り上げていこうと活動している田村さん。食への関心はお子さんの健康を考えていて強く思いを動かされたそうです。
子供の味覚は大人の味覚の20倍も感じるらしく、その小さい子供の頃にこそ素材本来の味を知ってほしいと、お子さん連れで来てくださった田村さんは語ってました。
参加してくれた女性の方で人気だった商品は、「米グルト(マイグルト)」という飲み物でお米を乳酸発酵させてつくったヨーグルト感覚の飲み物で、甘酒のような自然の甘さを体感することができました。江戸時代から続く酒蔵「寺田本家」で製造していて
完全無農薬米を原料に植物性乳酸菌がたっぷり入ってるそうです。
お菓子売り場にはフェアトレードチョコレートも数種販売されていて、カカオ生産国への地域貢献活動の一環も担っていました。
オーガニックという思想を掲げ、食文化という日常から社会に豊かさを提供するという道筋は一軒のグロサリーストアから、やがて2軒目、3軒目と広がりながらその地域の方々とのコミュニティによって大きな道へと続いていくのかもしれません。
(Text: 野田国広)