みなさんはバス停というとどんなイメージがありますか?
たった一つのベンチに雨よけもなく、バスを待っている間はず〜っと退屈…そんなシーンを想像した人も多いかもしれません。
今回は、そんなイメージを180度変える、オシャレでパンチの効いたバス停を紹介します!
アメリカはボルチモアに登場したのが、こちらの巨大な”BUS”の三文字でつくられたバス停です。
一つの文字の高さはおよそ4mで、Bの下のふくらみの中では、立って待つ人でも大丈夫な雨よけに!もともとは家具に使用される材料でつくられているので、UやSのカーブでは、ゆったりくつろぐことだってできちゃいます。
手がけたのはスペインのアーティスト集団「mmmm…」。ボルチモア市では「TRANSIT」というクリエイティブなまちづくりプログラムが進んでいて、こちらも恒久的なパブリックアートとして制作されました。
「本当にここはバス停なの?」と疑ってしまうほどユニークなこのバス停は、たちまち話題となり、住民にとっての憩いの場だけでなく、ちょっとした観光スポットにもなっている様子。
彼らはこのバス停についてこう説明しています。
都市では当たり前の待ち時間を、楽しく、インタラクティブなものにしたいと思って、このバス停をつくりました。ここが誰にとっても忘れられないような、アイコニックな待ち合わせ場所になるといいですね。
日本でも公共空間にパブリックアートがたくさんありますが、暮らしのシーンに溶け込んでいる例はそれほどないかもしれません。だからこそバス停のような日常的な存在をアート的な切り口で見なおしてみると、いろいろな発見がありそうですね。
みなさんはどんなシーンをもっと楽しくしたいですか?
[via inhabitat, THE BALTIMORE SUN, CITYLAB]
(Text:中山智晶)