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牛のオナラで車が走る!?温室効果ガスを牧場のエネルギー源にするアルゼンチンの実験とは?

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わたしたち電力」は、これまで“他人ごと”だった「再生可能エネルギー」を、みんなの“じぶんごと”にするプロジェクトです。エネルギーを減らしたりつくったりすることで生まれる幸せが広がって、「再生可能エネルギー」がみんなの“文化”になることを目指しています。

オナラが地域を元気にする!と聞いたら、あなたはどう思いますか?

メタンガスは地球温暖化の原因となる温室効果ガスのひとつですが、その25%以上が、牛のオナラやゲップとして出たものなのだそう(出典)。

そのメタンガス、実は再生可能エネルギーとして注目されています。今回ご紹介するのは、牛のオナラで地域のエネルギーを自給しようとする、冗談のようでマジメな実験のお話です。

場所はアルゼンチンのとある牧場。「国立農業技術研究所(National Institute of Agricultural Technology)」の公式プロジェクトとして、牛の消化器官で発生するメタンガスを収集してエネルギーとして活用する実験をしています。

まず牛の第1胃(反芻胃。牛の消化器官の中でも最大のもの)にチューブを入れ、そこで発生したメタンガスをチューブを通し、牛に背負わせたプラスチックのバッグの中に集めます。そうすることで、1日に300リットルのメタンガスが集まるのですが、これは24時間の間、自動車を走らせたり、冷蔵庫を動かすエネルギーに相当するのだとか!
 
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まだ実証実験の段階ではありますが、ウェブサイトには「私たちはこの技術によって、数頭の牛だけで必要なエネルギーを供給できる未来の牧場を想像しています」とその大きなビジョンが掲載されています。

アルゼンチンでは日本のおよそ15倍にあたる、5120万頭の牛が飼われているそうで、日本ではあまりメタンガスの問題を身近に感じることはあまりないかもしれません。それでも牛のオナラで走る自動車や、エネルギーを自給自足してしまう牧場ができるとなると、ちょっとワクワクしますね。

再生可能エネルギーというと、風車やソーラーパネルのある風景を想像してしまいますが、地域に眠る資源に目を向けることで、いろんな未来の可能性が見えてくるはず。あなたの街のユニークなエネルギー源があれば、ぜひ教えて下さい!

[via Co.Exist]
(text:山根大地)