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手作りのエネルギーって気持ちいい!green drinks Fukuokaで太陽光発電キットを組み立ててみました[イベントレポート]

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わたしたち電力」は、これまで“他人ごと”だった「再生可能エネルギー」を、みんなの“じぶんごと”にするプロジェクトです。エネルギーを減らしたりつくったりすることで生まれる幸せが広がって、「再生可能エネルギー」がみんなの“文化”になることを目指しています。

グリーン、エコ、サステナビリティなどをテーマに、福岡でお酒を飲みながら語り合う「green drinks Fukuoka」。記念すべき10回目のgdFukuokaでは、ミニ太陽光発電システムを組み立てるワークショップを開催しました!

今回のゲストは、自立分散型の自然エネルギーに地域で取り組む「藤野電力」の春山さんと、greenz.jpの小野さん。会場は「エネルギー」「たべもの」「しごと」を自分たちでつくる暮らしを目指す「いとしまシェアハウス」での開催となりました。

太陽光発電日和の晴れた日に、沢山の人たちが集まる賑やかなイベントとなりました。

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この日は、特別ゲストとしてソーラークッカーの講師お二人もお招きし、庭にさまざまなソーラークッカーを設置しました。見たこともない装置に参加者さんも興味津々。

このソーラークッカーによる作り方などはオンラインで公開されていて、誰でも自由に作ることができるそうです。折り畳んで持ち運びもできるということなので、これはぜひ自作してみたいですね。(作り方はこちら

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せっかくなので、発電システムを組み立てている間に太陽の力でポップコーンやジャガイモ、卵などを調理することにしました。しかし、この日の予報は午後から曇り。天気がもってくれればいいのですが…。

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さっそく組み立ててみよう!

ミニ太陽光発電システムは、ソーラーパネルやバッテリーなどの機器を配線でつなげるだけで完成。講師の方がしっかりサポートしてくれるので、初心者でも2〜3時間ほどの作業で簡単に作れてしまいます。

まず、参加者のみなさんに組み立て作業ガイドが配られると、講師の方が組み立て方を教えてくれます。

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組み立てキットの内容はこちら。

・50Wソーラーパネル
・チャージコントローラー(バッテリーからの電流の逆流、過充電を防ぐ装置)
・インバーター(直流の電気を交流に変換し、家庭用電気製品に繋ぐ装置)
・シガーソケット
・バッテリー
・ケーブル

価格は42,800円。この装置ひとつでPCが4~6時間、蛍光灯形電球なら10~15時間のエネルギーが作れます。ソーラーパネル、バッテリー含めてもコンパクトな装置なので、アウトドアにイベントに、様々な場面で役立ちそうですね。

もっとたくさんのエネルギーを作る装置も作れるそうですが、そうするとバッテリーが重くなってしまうため、持ち運びを考慮するのであればこのサイズ感が一番とのこと。特に女性にはこれくらいがちょうど良いかもしれません。

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作業はとてもシンプルで、それぞれの機械をケーブルで繋いでいくだけ。ケーブルを切ったりつなげたりと細かい作業が多いため、グループで助け合いながら組み立てていきます。

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そこで大活躍したのが、この電工ペンチ。ケーブルの切断・皮むきなど、ミリ単位の細かい作業が全部これ1つでできてしまいます。メンテナンスを自分でやりたい人は、一家にひとつあると良いかもしれないですね。(ちなみに、藤野電力さんがある藤野のホームセンターでは一時品切れになったそう。笑)

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そして、それぞれの装置を接続して、あっという間に完成!

スピーカーで音楽を流すと、参加者のみなさんからわあっと歓声があがります。ノイズの少ない透き通った音は、ソーラーパネルだから出せる音質なんだそうです。なんだか贅沢ですね。

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太陽光エネルギーでつくろう!

組み立てたキットをさっそく庭に設置してみました。太陽の光を受け、発電機が充電し始めます。どこにもコンセントをつないでいないのに電気が使える、このワクワク感と言ったら!ぜひたくさんの人に体験してもらいたい瞬間です。

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太陽光でつくったエネルギーでジューサーを動かし、糸島フルーツたっぷりのソーラースムージーを作りました!

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ソーラークッカーで作ったジャガイモたちは…というと、残念ながら太陽光が足りなくて生焼け。卵は、温泉卵のようになっていました。そこで、小枝などの少ない資源で強い火力が出る調理器具・ロケットストーブで仕上げの調理。すべて自然からのエネルギーで作った料理をみんなで美味しくいただきました。

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「やっぱり太陽光は思い通りに行かないことも多いんだよね。晴れの日もあれば、曇りの日もあって」と、ソーラークッカー講師の先生。

だけどそうして自然と寄り添いながら、自然の恵みでエネルギーを作っていくのが気持ち良いんだよね。

効率重視の暮らしから一歩進んで、ちょっとした不便を楽しめる豊かな暮らしへ。これが新しいエネルギーの形かもしれませんね。

次のステップは、自作!

こうしてあっと間に組み立てが完成したミニ太陽光発電システム。このワークショップの魅力的なところは、レクチャーをしっかり受ければそのあと一人でも組み立てに挑戦できるというところです。

これらの情報や技術を一から自分で調べて組み立てるのは至難の業ですが、講師の方々が組み立てからメンテナンス方法までしっかりと教えてくれるので安心です。大事に長く使うためには、ちょっと壊れた時も自分で直せたら嬉しいですよね。それぞれの機械は比較的ネットでも手に入りやすいので、2台目、3台目がほしいという方は自作するのもアリかもしれません。

気になるお手入れ方法は、パネルが濡れたら拭くこと程度。使わない時もずっとそのままにしておくのではなく、定期的に発電させることがバッテリーを長持ちさせる秘訣なのだとか。バッテリーは4〜5年、ソーラーパネルは20年ももつそうなので、長く使うことを考えればお値段もだいぶお手頃なのでは?と思います。

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印象的だったのは、「家庭菜園のようにエネルギーを作っていこう」という講師の方のコメント。家庭菜園も、家全部の野菜を作ることが目的ではありませんよね。美味しい新鮮野菜を食べられたり、自然とつながることが楽しくてやっている人がほとんどだと思います。

エネルギーも一緒です。すべてのエネルギーをまかなうことよりも、電力会社に頼らずに自分たちでエネルギーを作るということが、発電の醍醐味ではないでしょうか。また、自分たちがどれだけエネルギーを使っているのか、そのエネルギーを作るのにどれくらいの手間や時間がかかるのか、そのつながりを感じることにも大きな意味があるのではないかと思っています。

オフグリッドへの小さな一歩

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ワークショップ後のソーラーパネル、使い心地はとっても良い感じです。晴れた日は朝、庭に出すのが日課になりました。意外にも、曇りの日でもしっかり発電してくれるんですよ。

しかし、我が家は谷にある一軒家。日照時間が少ないため、効率よく発電するには方向を変えたり場所を移動してみたりと工夫が必要です。それでも、手間をかけて作ったフレッシュなエネルギーは気持ちいい!大事に大事に使いたくなりますね。(まさに、この原稿もソーラーパネルで作った電気で書いています!)

ソーラーパネル日和の晴れた日が待ち遠しくなる、エネルギー作り。思ったよりとーっても簡単でした。みなさんもぜひ、一緒に始めてみませんか?