グリーンズが毎月第2木曜日に開催している、グッドアイデアと出会う飲み会「green drinks Tokyo」。今回のテーマは「greenz.jp 7周年大感謝祭」!
おかげさまで、7月16日でグリーンズは7周年を迎えました。
今年はウェブサイトのリニューアルをはじめ、「greenz people」という会員制度を始めたり、日本仕事百貨とタッグを組んで「もうひとつの肩書きがもてる街 リトルトーキョー」をオープンしたりと、日々進化のまっただ中です。
今回の会場は、そのリトルトーキョーにて。豪華ゲストが揃ったgreen drinks Tokyo 「greenz.jp 7周年大感謝祭!」をレポートします!
友だちが作ったものを、友だちとして食べる「友産友消」フード
green drinksの名物でもある、毎回テーマに合わせ工夫を凝らしたフードですが、今回のフード担当は、友だちが作ったものを友だちとして食べる「友産友消」を提案している、PEACE DELIさん。
天然酵母パンの短角和牛のハンバーガーを中心に、農家から直接購入したオーガニックな食材が並びました。野菜は、在来種のもので、日本在来の種を守る活動につながるのだとか。
ビールのほか、桃の酵素ジュースも大人気!参加者のお腹も満たされたところで、トークが始まります。
グリーンズ7年目の、様々な試み
編集長YOSHから、あらためてgreen drinksについての説明がありました。
green drinksは、グリーンやサステナビリティをテーマにした、世界共通の飲み会です。ニューヨークやパリ、北京をはじめ、アルゼンチンからジンバブエまで世界で800都市以上で開催されているグローバルなムーブメント。世界のどこかで、1日に2ヶ所くらいで行われているんです。このムーブメントを日本でも広めようと、「green drinks Japan」を立ち上げて3年ほど経つのだとか。
現在では日本だけで116箇所で開催されています。それぞれの地域でユニークな活動をしているキーパーソンなど、素敵な参加者が集まっているのも魅力ですが、特に面白いのは、グリーンやサステナビリティをテーマとすること、定期的に開催するといったルールを守れば、誰でもオーガナイザーになれる点。みなさんも主催側になってみると面白いと思いますよ。
さて、ここからは、今グリーンズが仕掛けているプロジェクトをご紹介します。
1.「greenz biz」が始まりました!
グリーンズスタッフの似顔絵になっています
まずは、副編集長・小野裕之から「greenz biz」ローンチのご報告。「greenz biz」とは、これまでグリーンズになかったビジネスマン向けの内容を紹介していく企画です。
企画の背景として、グリーンズってどうやって稼いでいるの?とよく聞かれるのだそう。そんな話が「greenz biz」第一弾として記事になっています。
green drinks Tokyoも、実は大企業に勤めていて普段はスーツだけど、一度家に帰って着替えてから参加している方も多いのだとか。ソーシャルデザインの一部はビジネスなのに、ソーシャルデザインと別の文脈として捉えてられることがどうもしっくり来ない。
そのため、「greenz biz」では、企業や行政の方々との様々なコラボレーションを通じて収益化してるグリーンズの「試行錯誤から得られた知恵」を共有して、「グリーンズの仕事のつくり方」として、ソーシャルデザインをビジネス化するムーブメントをつくっていきたいのだそう。この場にスーツの姿の人が増えていったらいいなと思って始めます!
2.「リトルトーキョー」がオープンしました!
「日本仕事百貨」を手掛けるシゴトヒトとグリーンズがタッグを組んで立ち上がったプロジェクト、「リトルトーキョー」。もともと、日本仕事百貨代表のナカムラケンタさんとグリーンズメンバーは仲が良く、一緒にオフィス持てたらいいねと話していたのが、そのまま実現することになったのだそう。
やりたいことは、「もうひとつの肩書きを持てる街」にすること。いつか仕事としてやりたいことを実験する場がないゆえに、夢に近づけない歯がゆい感覚がある人も多いのではないか。実験できる場所があれば今の仕事がもっと楽しくなるかもしれないし、起業できるかもしれない、と。
遊びながら、だんだん仕事になっていく。働き口を探すということではなくて、自分が求められるがままに動いて、だんだんと生業になっていくような場所が今、必要なのではないか。東京は“隙間”がなくて、起業するリスクよりも、チャレンジしないことのリスクのほうが高いと思うんです、というお話も。遊びのような職業が試せる場所を提供していく、それがこの「リトルトーキョー」です。
3.会員制度「greens people」の輪が広がっています
PO法人グリーンズは、これからもいろいろなグッドアイデアを紹介していけるように、greenz.jpの記事配信を支えてくださる会員(愛称「greens people」)の募集をスタートしました。
何か特別なサービスを受け取るための会員制度ではなく、greenz.jpの記事配信を支える個人の “寄付” 会員制度で、greenz.jpが日々、記事配信を行うことができるのは「greenz people」のおかげであり、「greenz people」の力で「ほしい未来は、つくろう」というメッセージや実践者たちの輪が広がっていくのだそう。
4.「green Books」を発行しました!
会員限定ブックシリーズ「green Books」第1弾は、「みんなのソーシャルデザイン宣言」。さまざまなソーシャルデザインを実践している人たちに「あなたのほしい未来って、どんな未来?」と聞いてまとめた、いわばマニフェスト集なのだそう。
ウェブマガジンだからこそ、あえて紙でできることは何かということを考えました。最終ページは「あなたがほしい未来を、自由に描いてください」という空白のページになっています。自分で書き込んで、完成する一冊なのです。
5.「greenz global」をローンチしました!
最後は、世界向けにグリーンズを紹介していこうというプロジェクト「greenz global」。これまで紹介してきた、日本での取り組みを、英語で海外に発信していくというもの。6月23日にローンチしたばかりですが、週1本更新していきますので、ぜひチェックしてみてください!
グリーンズ正会員に聞いてみよう!
報告ラッシュのあとは、グリーンズ正会員の方たちによるトークをおこないました。
撮影:日本仕事百貨 大越はじめ
ゲストは、内沼晋太郎さん(numabooks)、山内康裕さん(マンガナイト)、ナカムラケンタさん(日本仕事百貨) 、中原寛法さん(nD inc) 。
最初に「グリーンズのよいところは?」と聞くと、「7年続いているというのが一番すごい」「タグラインは変わっても、目指しているビジョンがぶれないのが素晴らしい」といったコメントをいただきました。
続いて「グリーンズがもっとできることは?」について話してもらいました。
ナカムラ グリーンズがもっとできること…今のままでいいんじゃないですか?(笑)食わず嫌いにならなければ。
YOSH 確かに、無理も背伸びもしていないんですよね。でも常に、健全な危機感は持っている。こうして、いい仲間に巡り会えていますしね。
山内 まだまだ広がる伸びしろというか、可能性を持っているよね。それはちょっとないね、みたいことを受け入れていってもいいんじゃない?良すぎてダメかも(笑)
中原 例えば記事とかで、ボツネタってあるんですか?
YOSH ボツネタってないですね…。ボツにはしません。例えばそのテーマを出すなら、グリーンズなりにどう伝える?というふうに考えます。
内沼 なるほど。まとめると、多様性を受け入れつつ、スーツの人ともコミュニケーションしましょうね、ってことかな。
内沼さんにまとめの言葉をいただき、あちこちで大きくうなずく人も。会場は笑いの声で包まれつつ、4人の正会員のみなさんに拍手が送られました。
会場のみなさんに無茶ぶりインタビュー!
会場のみなさんにもマイクが向けられました。
撮影:日本仕事百貨 大越はじめ
正会員の方と同様に、編集長YOSHが「グリーンズのよいところは?」と尋ねると、「ピュアであること」「ポジティブなところ」「フラットな立場でいろんな人に出会えること」「私にもできそうとか、何かやりたいと思えること」というコメントが。
「もっとできることは?」という質問には、「もっといろんな顔があってもいい」「ビジネスを生むために、スーツの人ともっと仲良くなること」「学生にももっとグリーンズを知ってほしい」「(グリーンズがというよりは)私がもっとグリーンズに近づきたい」などの意見をいただきました。
撮影:日本仕事百貨 大越はじめ
わずか3時間ほどのイベントでしたが、参加者はリトルトーキョーの外まで溢れ、会話が続きました。
次回のgreen drinks Tokyoは、9月12日に開催予定。現在、どんなゲストをお呼びしようか企画しているところです。どうぞお楽しみに!
撮影:日本仕事百貨 大越はじめ