オーガナイザーから、Pop-Up Cafeプロジェクトの発表
カフェを開きたい、まちづくりに関わってみたい。でも、料理や物件探しはどうすればいいんだろう?カフェづくりって、ひとりでするもの?そんな思いをもっている方に、Green Drinks原宿は、“カフェづくり体験”をプレゼント。
原宿に住み・はたらき・遊ぶ人たちの3つの視点を活かすカフェづくり
原宿は、個性的なファッションやカルチャーに溢れ、若者で賑わう街です。ですが、実は、街を訪れる人たちが自然と出会える場所は多くありません。そこで、Green Drinks原宿のイベントを通して、原宿に住み・はたらき・遊ぶ人たちのつながりが生まれるカフェを企画。今秋1日限定でOPENします。
5~10月までの6ヵ月間、月1回のGreen Drinks原宿で、カフェやコミュニティづくりに取り組むゲストを招きながら、ノウハウを学び、参加者のみなさんでカフェオープンの準備を進めていきます。
Green drinks原宿に集まる人たちは、原宿に住んでいる人・職場がある人・休日に訪れる人など、さまざまな立場で原宿という街に関わっています。だからこそ、原宿の暮らし・ビジネス・外部から見た“よそもの視点”を活かし、魅力的なカフェをつくることができるはず。また、継続するイベントを行うなかで、参加者同士のつながりを強めることも狙いのひとつです。
シェアハウスに学ぶ、人のつながりを生む仕掛け
5月26日(日)、「Green Drinks 原宿Pop-Up Café Project Vol.1」を開催しました。会場にお借りしたのは、原宿の複合型施設「THE SHARE」のラウンジ。デザイナーズチェアやソファ、ハンモックのある居心地の良い空間で、集まった約40名の参加者のみなさんもすっかり寛いだ雰囲気です。そのTHE SHAREの運営を担当するリビタの土山広志さんにお話を伺いました。
リビタ土山さんよりTHE SHAREのご紹介
1960~70年代、今の東急プラザ表参道原宿のある場所には、「原宿セントラルアパート」があって、のちに活躍したクリエイターたちが多数入居していたんです。THE SHAREは、その世界観をもう一度つくり、文化の発信地となるようなマンションを目指しています。
また、THE SHAREに住む方からは、実際の「人とつながる」暮らしのご感想も。“シェアハウスは未来を変える住まい”だと、シェアハウスに住んで約1年になる、ちーさんは語ります。
ここには、人生を変えるような出会いがあります。きらきらした目で仕事をしている人が多いので、まだオープンして1年と少しですが、転職や独立など人生の転機を迎える人が続出しています。
リアルなシェアハウスでの暮らしに聞き入る参加者のみなさん
同じく住人の明瀬雅志さんは、カフェの集客の参考になるのではと、シェアハウス内で企画したイベントのエピソードを紹介してくれました。
企画のポイントは、非日常空間をつくることです。今年は元旦に、住人のリクエストに応えて、屋上にプールを用意し、“原宿温泉”をオープンしました。屋上は給湯設備がないので、個人の湯沸かし器を持ち寄って、少しずつお湯を足して…。元旦に、裸で屋上にいるなんてありえないでしょ?
と明瀬さんは笑います。春には、桜の枝を市場で購入し、自室で温度管理をしながら育て、“友達が育てた桜を観る”というユニークな趣旨のお花見パーティーも開催したそうで、人とのつながり無くしては生まれないシェアハウスの暮らしぶりがうかがえます。
コミュニケーションと切り離せない“食”
インスピレーションゲストには、カフェに欠かせない“料理”をテーマに、株式会社オリーブ&オリーブ代表の福島理香さんにご登場いただきました。料理教室や飲食店の開業支援を行うかたわら、「From Kitchenプロジェクト」の代表も務める福島さん。
福島理香さん
福島さんは、お弁当がゴミ箱に捨てられているのを目にし、ごはんがエサになってしまっているとショックを受けたことがきっかけで、From Kitchenの活動を始めたそう。
「From Kitchenプロジェクト」のコンセプトは、日本の家庭料理、お母さんのレシピ、日常の食卓の大切さを次の世代へ伝えていくこと。福島さんは、コンセプトを叶えるような料理教室やイベントを通して情報発信を行っています。
今は、調理力が弱くなっていると感じています。自分で味の想像をつけられることが、調理力です。分量の決められたレシピ本では自分の味をつくることができません。そうではなくて、自分の味を作れるような、ワンランク上の家庭の味の作り方を学べる料理教室を開いています。
食卓を囲むのは本来楽しいことで、食卓から家族は生まれます。自分で家庭の味をつくって、食の大切さを知ってもらいたいですね。
次々に生まれるカフェのアイデア!
自己紹介に添える店長の愛称を考えています
参加者全員による自己紹介では、「カフェの店長になるとしたら?」をお題に、理想のカフェや特技を活かした店長の愛称を添えて。料理ができない味見店長、一人の時間が好きな一人店長など、みなさん一人ひとりの個性が伝わるユニークな店長が続々と登場しました。
さらに、グループに分かれて、つながるカフェのアイデアを出し合い、その場で発表。例えば、「お客さんもキッチンに立って調理するシェアキッチン」「地元のアーティストの作品が並ぶギャラリーになっている」「店内の棚を共有できる」など、グッドアイデア満載!
この他にも、「この曲はあちらのお客様からのプレゼントです」と店内に流れるBGMを隣のお客さんにプレゼントすることで、人がつながるきっかけをつくるというアイデアも。すっかり打ち解けた雰囲気のなかで、早くも魅力的なカフェのコンセプトが次々と生まれ始めています。
今後は、毎月第4日曜日の午後3時にGreen Drinks原宿を開催。10月27日(日)に原宿に1日限定Pop-Up Caféをオープンします。Green Drinks原宿は、今回生まれるカフェのコンセプトが将来的には原宿に拡がっていくことを目指しています。次回イベントからの参加も受付中ですので、詳しくは、Green Drinks HarajukuのFacebookページをご覧ください!