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世界初!ビデオジャーナリズムのためのクラウドファンディング「Vourno」が正式リリース

greenz/グリーンズvourno

米大手経済紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」が取材動画の配信サイト「WorldStream」を開設するなど、従来はテレビ局のほぼ“独壇場”だった映像による報道が、他のメディアでも積極的に活用されるようになっています。このようなメディア業界における環境変化のもと、ビデオジャーナリズムに特化したクラウドファンディングが生まれました。

Vourno」は、米ニューヨークで設立された、ビデオジャーナリズムのためのクラウドファンディングサービス。「Video」と「Journalism」からなる造語「Vourno」が示すとおり、独立系ビデオジャーナリズムを支えるオンラインプラットフォームと位置づけられています。

クラウドファンディングにおける基本的な仕組みは、Kickstarterなどの一般的なクラウドファンディングサービスとほぼ同じ。ジャーナリストは、このプラットフォームに報道プロジェクトのプランを公開し、取材や動画の製作などに必要な資金を広く募ることができ、一般ユーザは、支援したいプロジェクトや関心のあるテーマに対して、直接出資することができます。

「Vourno」の特徴は、ビデオジャーナリズムに特化したクラウドファンディングサービスにとどまらず、独立系ニュースネットワークの役割も担っている点です。取材・製作された動画コンテンツは「Vourno」のネットワーク上で配信。一般ユーザがこれを閲覧し、各コンテンツの内容や質を評価できる仕組みも導入されています。また、資金調達を実行するプロジェクトのみならず、本格的なプロジェクト化には至っていないアイデアベースのラフなプランを投稿できるのも、「Vourno」ならではの機能といえるでしょう。

地域住民が共同でジャーナリストを雇う「Spot.us」やフォトジャーナリズムに特化したクラウドファンディングサービス「Emphas.is」、ニュースコンテンツ専門マーケットプレイス「NEWSMODO」など、欧米を中心に、草の根ジャーナリズムを資金面で支えようというプラットフォームが少しづつ増えてきました。オンラインメディアの広がりとともに、ニュースコンテンツのカタチもその発信者もますます多様化する昨今、このような流れを受けて、マネタイズ(収益化)の手段の多様化も、今後、さらに進んでいきそうです。