家事と言えば、皿洗いや洗濯、そうじなど、水や電気を使うことが多いですよね。日本では当たり前のことですが、電気も水も十分ではない途上国では、洗濯だけで1日6時間、週に3〜5日も時間が取られているというのです。
本日ご紹介する「GiraDora」は、途上国の人に向けて設計・開発された新しい洗濯機。「Dell Social Innovation Challenge」というコンテストでも受賞し、現在ペルーでフィールドテスト中です。
仕組みは簡単。水と洗剤と衣類を入れて蓋を閉め、たまに足でこぐだけで、洗濯と脱水もできるという優れもの。値段も40ドル(約3,200円)とお手頃で、これから南米やインドにも利用を拡大していくそうです。持ち運びできる上に、洗濯中はイスとしても使えるので、手が空いたらイスの上で休んだり、他の家事を行うこともできます。
私たちにとって当たり前の電気や水が限られている途上国では、非効率的な家事をサクッと楽に終わらせるために発想の転換が求められます。その切実なニーズから、今までなかった、しかも誰にでも手が届くプロダクトが生まれていくのがとても気持ちいいと思いました。
日本でも少し前に「時短」という言葉が流行りましたが、小さな家事のアイデアが、世界を変えるヒントになるかも知れませんね。
(Text: 佐藤慶一)
[via inhabitat]
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途上国に転換をもたらす活動・プロダクトはまだまだあります