間伐材や森林保護、自然エネルギー、手仕事の復権、なんて言葉をよく聞きますが、実際のところ関わった事のある人って少ないんじゃないでしょうか?間伐体験で山に分け入って木を切るというと木こりのイメージですが、実際に山にはえている木を切ることってなかなかないですよね。
現代の私たちの生活の中ではたくさんの木材が身近にありますが、そんな当たり前のように暮らしの中にある木材を、実際に山に入って間伐する体験を通じて“森とかかわる暮らしづくり”を学ぶ機会があったら、参加してみたいと思いませんか?
今日は、そんな間伐体験を実際に体験して、ものづくりをするまでを通して行えるという「FUJIMOCK FES」をご紹介します。
森とかかわる暮らしを学ぶ“木育”
「FUJIMOCKFES」は、間伐体験とモノづくり体験の2日間のプログラムです。間伐体験とモノづくり体験の間には、自分自身で伐採した樹木を乾燥させる期間があり、1本の木がどうやって私たちの暮らしの中に関わっていくのかを丸ごと体験する事が出来ます。
まずは富士山麓での間伐体験
1日目の富士山でのヒノキの森の間伐体験は、富士山麓の地域が所有している樹齢30年程度のヒノキの森の保育作業の一環として、混みすぎた木を間伐します。静岡県天竜市の若手木こり集団「TENKOMORI」や森のプロフェッショナルの指導の下、小グループ単位で行うので初めての人でも安心です。
乾燥させたら、ファブラボ鎌倉でのモノづくりワークショップ
2日目の伐採した木を使ったものづくりワークショップは、神奈川県鎌倉市にある21世紀型ものづくり工房「ファブラボ鎌倉」で行われるのですが、その前に伐採した木を乾燥させる期間があります。これは、実際に自宅へ持ち帰って乾燥させる事もできるとの事で、生えていた木が乾燥していく行程を全部見る事もできるんです。
現在、「ファブラボ鎌倉」では、伐採後の乾燥期間に「木」の含水率などを視覚化したり、各自持ち帰った木がTwitterなどでつぶやいたりできないかとあれこれ思案中とのこと。
そして、乾燥したらいよいよものづくりワークショップです。
こちらは初心者さんの為の職人さんの丁寧な指導のもとでモノづくりを体験できるコースから、プロの方の為の自由にものづくりに取り組めるコースまで、いくつかのコースから自分にあったものを選ぶ事ができます。
FUJIMOCKFES、実は平成24年度の林野庁の“日本を元気にする国民運動総合対策事業 補助事業”でもあり、参加費は交通費や昼食代のみで基本的に無料!応募〆切の9月9日(日)間近でのご紹介ですが、ご興味をもった方はぜひ応募してみてください。
【日程】*1日目の間伐体験を選択
2012年9月29日(土)、10月7日(日)(定員〆切)、10月8日(月・祝)、10月20日(土)
【対象】首都圏、静岡に住む大学生・大学院生・社会人
(定員:120名※応募者多数の場合は抽選)
【内容】2つのセッションがセットになったプログラムです
Session 01 静岡:富士山の森のワークショップ/富士ヒノキの森の間伐(1日)
Session 02 鎌倉:伐採した木を使ったモノづくりワークショップ / 発表会(1日)
※ 体験学習法のメソッドに基づいて、各回15−40名の規模で、様々な大学の学生や社会人がグループになり、協力しながら体験的に学びます。様々な学びと同時に、多様な参加者同士のネットワーク構築が可能です。
【参加費】無料 (静岡、鎌倉で開催するワークショップに関する費用は発生しません)
*交通費、昼食代は参加者の実費となります
【受講申し込み】FUJIMOCK FES 公式サイト
ものづくり工房「ファブラボ鎌倉」について見てみよう!
日本国内でも広がる木育。奈良県吉野杉の間伐材の折り紙「きのかみ」