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話題の「co-ba library」で開催!”居場所を発明する”ためのヒントをみんなで考える「東京居場所革命」[イベントレポート]

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日本の空き家率は平成20年の時点で13.1%(総務省統計局調査)で、10軒に1軒は空き家になっています。そして、それは今後も増え続けるという予測です。そんななか、中古マンションのリノベーションやシェアハウス、シェア型ワークプレイス等の多様な住まい方・働き方も定着してきています。

空間が余っていくと言われている今、用意された場所ではなく自分たちの居場所を自由につくっていく為のヒントはどこにあるのでしょうか?そんな事を考えるイベント「東京居場所革命」へ参加してきました。

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イベントが行われたのは東京・渋谷の「co-ba library」。2011年12月にオープンしたコワーキングスペース「co-ba」に続いて、2012年4月末にオープンしたばかりのコワーキング+図書館+イベントスペースという不思議な場所です。

今回のイベントは“居場所を発明する方法”を探る為に、3組のゲストスピーカーの方がご登壇されました。不動産業とリノベーション業、シェアハウスの管理人、そしてコワーキングスペースの運営者という新しい居場所作りに取り組んでいる方々です。

秘密基地っぽい魅力

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東京R不動産のディレクターでもある林厚見さんは、通常の賃貸市場とは少し違う訳ありだけれど魅力のある物件を取り扱うエキスパート。

仲介だけでなく、仲間内で借り手のつかない都心の屋上のペントハウスを借りてリノベーションをしたり、新島の廃業する民宿を借りて宿泊施設とイベントスペースを併設した施設に改装したり、従来の貸し借りの枠組をちょっと違った視点から楽しんでいます。

新島は民宿の運営がしたくて探していた訳ではなくて、島が気に入って島の呑み屋さんへ行ったりしていたらたまたま知り合った人がちょうど民宿を廃業する所だったんです。

居場所って、自分で作ったり手を入れたりするのが良いんですよね。秘密基地っぽい魅力というか、仲の良い友人達と集まって、自分たちの居心地の良い場所を作る感覚。

居場所作りのヒントって、たぶんこうしたDIY的な部分なんですよ。東京R不動産でも「R不動産 toolbox」というリノベーションをDIY感覚で楽しめるようにするサービスを始めました。これからは、もっと気軽に居場所作りをする人が増えていくと思います。

街全体が居場所という生き方

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六本木に「トーキョーよるヒルズ」というシェアハウスを運営し、自身もそこに住んでいる高木新平さん。

広告代理店を辞めて、どうしようかと思っていた時に友人たちと一緒に住む事にしたんです。家賃を分担できるんだったらおもしろい所に住みたいと思って六本木を選んだんです。

六本木という街もそうなんですが、自分たちの生活も夜型で。どうせ夜型の生活なら、シェアハウスで部屋も余ってるし夜の時間をみんな呼んでイベントをしようと思って始めたら、いつのまにか色々な人が集まるようになりました。

ちょっと聞くとシェアハウスというよりはイベントスペースなのかと思ってしまう、トーキョーよるヒルズ。自分1人の時間なんてほとんどないんじゃないかと思う生活のようですが、高木さんの都市生活観は意外なものでした。

シェアハウスはイベントと寝る場所。六本木の街の中には飲食店もたくさんあれば、六本木ヒルズも東京ミッドタウンもあるし、森美術館や国立新美術館もあって、映画館もホテルもある。街全体が自分の居場所だと思って、街を使い倒せば良いんです。

顔の見える関係づくり

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ツクルバ」の村上浩輝さんは、コワーキングスペースのco-baとco-ba libraryの立上げから得た居場所づくりの方法についてのお話を。

誰もが何か得意なモノがあって、逆にできない事があります。僕の周りにはクリエーターの知人やツテがなくて依頼する人を探しているのに、共同経営者の中村の周りではクリエーターが集まってお客さんを探している。そういう需給ギャップは、他にもたくさんあると思うんです。

僕たちツクルバでは顔の見えるクリエイションを心がけていて、入居者の方々も入居前に面談をさせて頂いています。それは別に審査して落とすとかではなくて、一緒に価値観を共有していけるかを確かめたいからです。

居場所って、賃貸で部屋を借りたらそこが居場所になる訳じゃない。1人でいたい時もあれば、仲の良い友人と集まっている時に感じる居心地の良さもあります。そういう意味では、働き方も一定のオフィスワークだけでなく、クリエーター同士の技術や情報の共有をするようなコワーキングがどんどん増えていけば良いと思いますね。

DIYやリノベーションによる巣づくりのような居場所づくり、街全体や自分の行く所を居場所にしてしまう考え方の拡張、そして職場を居場所にするような取り組み。

自分だけの居場所を自由に作るのもいいし、誰かが考えた場所に入って一緒に居場所にしていくのもいいですね。皆さんにとっての”これからの居場所”はどこですか?

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