こんにちは、ライターのオカハシです。
先日の記事で紹介した通り、「greenz.jp」の運営費の一部をサポートして、一人ひとりが主役になれる社会づくりを目指す「グリーンズ会員」のβバージョン(以下、β会員)が始まりました。
グリーンズ会員制度にどんなサービスがあったらいいのか?
NPOグリーンズのミッションである、「ソーシャルデザインの生態系をつくる」を達成できるのか?
そんなことを一緒に考え、ゼロからつくっていくメンバーの集まりが、「β会員」なのです。
β会員の人数は限定100名。Facebook上のグループや月1回の集まりを通して、数ヶ月かけて「グリーンズ会員制度」を考えていきます。
それでは早速、先日行われた「グリーンズ会員β第1回ギャザリング」の様子の報告をします!!
ソーシャルデザインの生態系をつくる
場所は、田町駅から徒歩7分のシバウラハウス。集まってくださったβ会員の皆さんの顔ぶれは学生さんから社会人、NPOやまちづくりに関わる方まで、多士済々でした。皆さんは、greenz.jpの読者であるだけではなく、greenz.jpやNPO法人グリーンズのこれからを一緒に作っていくことに関心を持ったのが参加のきっかけのようです。
まずは、greenz.jp発行人の鈴木菜央から「ソーシャルデザインの生態系をつくる!」というグリーンズの目標や現在の事業内容、そしてグリーンズが読者やクライアント、ディレクターやライターなど多くの人たちに支えられて成長してきたが伝えられました。
次に、グリーンズ事務局の曽我建太から、β会員がはじまったいきさつについて説明がありました。ここまで育ってきたグリーンズを、NPO法人となり、会員や読者の皆さんと一緒にこれからどう育てていくのか。皆さんと一緒に考え、つくっていく方針が伝えられました。
「グリーンズ」ってなんだろう? 分解ワークショップ
その後は、集まったメンバーも参加してのワークショップ。
まずは、グループのチーム決めです。同じテーブルに隣り合わせたグループのメンバー間で、話し合いながら”みんなの共通点”を探しました。そうして決まったチーム名は、それぞれ「直感メガネ」チーム、「花火」チーム、「長男」チーム、「熱海温泉」チーム、「総武線」チームなど。
そして、「グリーンズってなに?」というお題で、チームごとにグリーンズ分解ゲームを行いました。分解ゲームとは、グリーンズをたとえば「メディア エコ イベント」などの3つの言葉で表現することを1セットとして、色んな切り口でグリーンズを分解していくゲームです。
一番多く分解できたグループが勝ちということで、みんなでわいわいがやがや、次々と付箋に書き込んでいきます。「情報、ひと、いいね!」とか「メディア、コミュニティ、NPO」とか「おしゃれ、メガネ、都会」、「ふらっと、まったり、がっつり」、「他人ごと、自分ごと、みんなごと」などなど、7分間の制限時間のなかでグループ平均で40〜50ぐらい分解メモがでてきました。優勝チームは、「総武線」チーム!
こんなにたくさん分解されました!
「グリーンズ会員制度」が3年後…どうなる?
次は、これもグループごとにグリーンズ会員制度の未来を大胆にブレーンストーミングで想像してみました。お題は、「3年後、グリーンズ会員制度がすごい盛り上がっていました。どんなことになってる?」です。
発想を自由にして、未来を想像しながら、いろんなアイデアがでてきます。途中、他のグループとも交流(偵察?)し、さらにアイデアを深めていきます。最後に、それぞれのグループで話し合われた内容をグループごとに発表してもらいました。ここでも画像とともに、少しだけ紹介します。
・「直観メガネ」チーム
グリーンズ特製メガネが流行していて、メガネを通じて会員が交流している。例えば、会員が近くにいるとわかるようになっている。Google Glasses(※架空のサービス)とも連携している。
・「花火」チーム
グリーンズのムーブメントが起きている。その受け皿として、グリーンズ村やグリーンズアイランドなどの場所がある。そして、エンターテイメントとして映画や劇団などができている。漫画「ワンピース」とコラボしている。30か国語にgreenz.jpが翻訳されている。
・「長男」チーム
例えば、会員が1億人になったらどうなるか・・・。学校の授業の科目「グリーンズ」がある。補習もある。グリーンズに取り上げられるとグリーンズマークという認証のようなものがつく。
・「熱海温泉」チーム
名刺じゃなくて、マイプロジェクトカードみたいなものを持っている。自分が取り組んでいる活動がお互いにわかる。子どもからお年寄りまでいろんな層のひとたちが、グリーンドリンクスに集まってきている。グリーンズのクラウドファインディング。グリーンズに関する仕事やお手伝いの情報。グリーンズの飲み横丁とかグリーンズの宿、グリーンズ村みたいなのがあるといいかも。最終的には独立!そこに入るには、グリーンカードが必要。
・「総武線」チーム
会員が増えている。全国に会員がいて、お金がなくても旅ができる。物々交換みたいな価値の交換をしあっている。主体的に行動しているひとが多く、お金がなくとも豊かな生活をしている人が増えている。お金じゃない価値を生み出しているグリーンズ経済圏が広がっている。
など、ギャザリングでは、たくさんのアイデアが出てきました。中でも、多く出たのは、ネットワークづくりや場所づくり、そして価値経済に関するアイデアだったように思います。みなさん、本当にお疲れ様でした!
参加しての感想
最後に、ギャザリングに参加してくれたみなさんの感想を紹介します。
グリーンズという共通の関心を持って集まってきたのに、皆さんが全然違うバックグランドのいろんなアイデアを持っている人たちが集まってきている。そんな皆さんとアイデアを交換できてよかった。人が集まるとアイデアがでてくるんだなと。
この場があることがすごいと思った。本質的なコミュニケーションがある。いいなっていう情報を押し付けでなく、その人の横に置く、みたいな発信をしていけたらいいなと思いました。
将来を憂いてもしょうがないから、自分たちの未来は自分たちで作っていこうと思っていた。でも、それは一人じゃできないから、こうして同じような志を持った人たちに会えて良かった。
以上、「グリーンズβ会員第1回ギャザリング」の様子を紹介しました。
あたらしい会員制度をつくることは、あたらしいかかわり方をつくること。有料会員になって支援したいと思う理由は、活動のどんなところに価値を感じているかによって、さまざまだとおもいます。
あなたはグリーンズにどんな価値を感じていますか?
どんな会員制度だったら参加したいですか?
ぜひ、あなたのご意見をお待ちしています!
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