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南アフリカのパワフルな植物の力で、美容にもアフリカの経済問題にもアプローチ!アフリカ由来のオーガニックコスメ「BOTANY」[オーガニックコスメ最前線]

Wild Flowers, Springbok

シリーズ「オーガニックコスメ最前線」では、エッジの効いた旬のオーガニックコスメやプロダクトのブランドをご紹介しています。

マルーラ、キゲリア、カラハリメロン…。
この呪文のような単語、何のことだか分かりますか?

実は、これらはアフリカ原産の植物や果物の名前。ワイルドな自然で知られるアフリカは、実は美容成分がたっぷり詰まった植物の宝庫でもあるんです。

今回の「オーガニックコスメ最前線」では、南アフリカ産の植物を原料にたっぷりと使い、オーガニックコスメとしては最高基準の認証を持つスキンケアブランド「BOTANY」の魅力をお伝えします。

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じつは美容成分たっぷり!南アフリカの植物の魅力

オーガニックコスメといえば、ヨーロッパやアメリカのハーブから作られるイメージが強く、今まで南アフリカの原料を主成分とするものを日本で見かけたことはありませんでした。

2月29日に株式会社アスプルンドから発売された「BOTANY」は、アフリカの日照りや乾燥など、厳しい自然環境の中でたくましく育った植物のオイルやエキスを、ブランド独自のレシピに基づいて配合。植物の力をうまく引き出し、肌を乾燥や紫外線から守り、うるおいをキープするエイジレスビューティー・コスメです。

原材料に使われているのは、厳選されたオーガニックのアフリカ産の植物たち。公式サイトをのぞいてみると、「マルーラ」「キゲリア」「ケープカモミール」など、ユニークな植物の名前が並びます。

baobab tree (2)

写真はバオバブの木。「星の王子さま」などで有名な植物ですが、その種から取れるオイルはビタミンやオメガ3などを豊富に含み、アフリカでは昔から伝統医療や女性の美容に用いられてきたそう。

マルーラは、スワジランドやボツワナで収穫されるフルーツの一種。そのシードオイルはオリーブオイルの約10倍の抗酸化成分 を含み、酸化や劣化に強く、保湿効果がとても高いのです。

カラハリメロンは現在のスイカの原種で、4000年以上前からアフリカのカラハリ砂漠に生息していると言われる植物です。過酷な環境で育つだけあり、水分だけでなくリノレン酸、オレイン酸など必須脂肪酸や抗酸化成分を蓄えています。

商品で一番のオススメは「エキストラオーディナリー リッチ ボディオイル」。オーガニックのホホバオイルを70%以上含むことで、浸透性が高く、まるで化粧水のように使えるオイルを実現したそうです。

高い倫理観とオーガニック品質の証

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BOTANYの商品は、保湿成分はもちろん防腐成分にいたるまで、厳選されたオーガニックの植物性原料を使用。また、生態系を狂わせる恐れのある化学肥料や化学農薬には頼らず、伝統的な手法で原料を栽培しています。

その証拠に、世界最大のオーガニック製品認証団体ECOCERTや、動物性成分を使わないライフスタイルを推進する「Vegan Society」から、植物由来成分100%の認証を受けています。また、南アフリカの動物たちの権利を守る活動を約35年間行っている団体「Beauty Without Cruelty」からも認証されています。

まさに、エシカルとオーガニックへの意識の高さはお墨付き。このコスメを監修しているのは、トレバー・ステインという南アフリカの植物学者です。

昔から伝統医療や家庭で使われてきた植物を研究する中で、ステインはアフリカの植物に、乾燥から実を保護する力や、水分を溜める力などがあることを発見しました。その植物の力を最大に引き出し、心地良く使える処方を探している彼の研究が、BOTANYの製品造りに反映されています。

また、彼は熱心なオーガニックライフの推進者であり、次世代の事を考え、科学残留物を身体にも残さない持続可能なプロダクト開発をポリシーとしています。((株)アスプルンド広報・藤村さん)

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現地のNPOと協力し、アフリカの自立的経済活動を支援

BOTANYの美学は、製品の品質のみに留まりません。南アフリカの自立的な経済活動や産業発展を支援する現地のNGO「PhytoTrade Africa」(以下PTA)と手を結び、原材料の仕入れの過程で現地の持続可能な開発にも配慮しています。

PTAは、南アフリカ、ジンバブエ、ボツワナ、ナミビア、モザンビーク、スワジランド、マラウィなどアフリカ南部を中心に、生物多様性の保全を目的とし、植物から作られる製品のフェアトレードを推し進めることでアフリカ南部の雇用保護や環境保護に貢献している団体です。

南アフリカ特有の植物は野生のものが多く、長い年月を経ないと実がならないものもあるので、一度、無計画に取り払われてしまうと二度と育たない可能性もあります。PTAはそうした植物の生産現場を監督し、植物の市場価値を高めることで、現地生産側の雇用を守り、増やすことに努めています。

現地の植物に適切な市場価値がつくことで、生産者側も植物に価値を見出し、植物を保護することの意義を感じてくれるのだそうです。BOTANYの開発では、PTAから植物の特性や収穫の背景を学び、原料収穫の現場を紹介してもらっています。(藤村さん)

さらに、BOTANYは日本貿易振興機構(以下、ジェトロ)の2011・2012年度の「開発輸入企画実証事業」に採択され、支援を受けています。

「開発輸入企画実証事業」とは、2007年度からジェトロが始めた、アフリカを中心とする開発途上国からの輸入ビジネスに取り組む日本企業をサポートする仕組み。開発途上国での産品の開発・改良、日本に輸入するまでの取組みに関し、資金面を一部支援するとともに、ジェトロが持つ海外事務所ネットワークを活かし、現地情報提供などの側面支援をしています。

ジェトロのような公的機関の支援を受け、現地のNGOなどグローバルに様々な組織を巻き込んで展開していることは、BOTANYが信頼できるブランドである一つの証ではないでしょうか。

アフリカの自然保護や経済問題にもアプローチでき、今までにないパワフルな美容成分で美しくなれる「BOTANY」。このように暮らしの中で、遠い国の支援先とつながっていることを実感できるオーガニックコスメがこれからどんどん増えてほしいですね。

他にはどんなオーガニックコスメがあるの?