今年、リオ・デ・ジャネイロで「地球サミット」が開催されることをご存知でしょうか?地球サミットは10年に一度、世界各国のリーダーが集まり地球の未来について話し合う国連の会議です。第1回が開かれたのは1992年、リオ・デ・ジャネイロでのこと。12歳のセヴァン・スズキの伝説的なスピーチで覚えている方もいるかも知れません。その地球サミットが今年、再びリオで開かれるのです。
そして現在その大会に向けた日本からのアクションとして「The Future We Want / JAPAN VOICES」というプロジェクトが行われています。日本の声を世界に届けようというこのプロジェクト、あなたの声、あなたの「こんな未来になって欲しい」という思いをセヴァン・スズキさんのように世界に向けて発信できるかも知れないとうこのプロジェクト、いったいどのようなものなのでしょうか?
地球サミットってなに?
まず今年6月に開かれるという地球サミット、「リオ+20」とも呼ばれる今回の会議は正式名称を「国連持続可能な開発会議」といい、前回のリオ会議からの20 年間の地球と人類の歩みを総括し、持続可能な発展に向けた新たなスタートを切るための会議と位置づけられています。
主要テーマの1つとして「グリーンエコノミー」を掲げ、「環境」と「経済」を統合する新しい時代を世界が一体となって目指す出発点とすることを目指します。
そのリオ+20に向けて現在行われている世界中で行われているのが「The Future We Want」というプロジェクト。
Future We Want from Arnold Imaging on Vimeo.
これは、「今から20年後の未来」がどうあって欲しいかというアイデアを世界中から集め、それをビジュアル・アートやテクノロジーを使って可視化し、世界のリーダーに届けるというイニシアチブです。「The Future We Want / JAPAN VOICES」はその日本版、広く募集した提言を地球サミットに届けようというプロジェクトなのです。
ソーシャルメディアで日本からの提言を集める!
「でもどうやって?」というのが当然の疑問だと思います。その提言を集めるのが「The Future We Want / JAPAN VOICES」のサイト(このプロジェクトについて説明したサイトと、実際にプロジェクトが進行しているサイトの2つがあってわかりにくいのですが…)。
まず提言を集めるのは主にFacebookとTwitterというソーシャルメディアです。このプロジェクトのサイトに行き、「自分の提言を投稿する」をクリックすると、FacebookかTwitterのアカウントを介して提言を登録することができます。登録された提言はサイトで「賛成/反対」というアクションが出来るようになっており、多くのアクションを集めた提言がリオに届けられるという仕組みです。
そしてその提言がどのようにリオに届けられるのかというと、eBookなどの形にするとともに、中野裕之監督ディレクションによるドキュメンタリーが製作される予定だそうです。
ということで私もなにか提言を…とこれまでの提言に「賛成」とか「反対」とかポチポチしながら考えてみたんですが、考えてみるとなかなか難しい。しかし、なかなか「未来」について真剣に考える機会というのはなかなか無く、このサイトというのはその稀な機会を私達に提供してくれるものなのではないかとも思いました。
まだまだ6月に向けて始まったばかりですが、greenz.jpとしても地球サミットに関するシリーズ記事やイベントでの対話など、さまざまなかたちでJAPAN VOICESに協力していきます。20年後、2032年の自分を想像してみて、どんな未来が実現していたらいいか、そんなことをちょっと真剣に考えてみませんか?