今回ご紹介するのは、アフリカのモザンビークで実際に使われた「ポスター」です。
モザンビークの人たちは乳がんについて人前で話すのを恥ずかしがる傾向があり、乳がんのリスクを知らない人もたくさんいました。そんなモザンビークで女性たちに乳がんの自己検診をすすめるために、女性たちに人気のファッションショーが行われるファッションウィークに合わせてある”ポスター”企画が実施されました。
“ポスター”と表記したのには理由があります。それは、ただの紙でできたポスターではないからです。なんと、穴が空いていて、そこから本物のおっぱいが出ているのです。
近づいてみると、「ほんものかどうか、触ってたしかめてごらん」というコピーが書かれています。そして触ってみると、横からフライヤーが渡されます。
そのフライヤーには「乳がんも、このおっぱいと同じようにリアルに存在する病気です。自己検診して、自分の体を守りましょう」というコピーとともに、自分でできる触診の方法が紹介されています。
こんなポスター、普通に街中にあったら異様で近寄ろうとも思わないでしょうが、友だちとワクワクしながら出掛けるファッションショーのときになら、遊び気分で見て、触ってみようと思いますよね。
実際に触ってもらうことで、触診で乳がんを防ぐということも印象に残ります。無視できない、を通り越して、触れざるを得ない、強いポスターです。
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