昨年3月に起こった震災の後、東京を離れ、地元、またはそれ以外の地域で仕事をしようと考えるようになった人も増えているのではないでしょうか。また、昨年末には書籍「地域を変えるデザイン」も発売され、地域で仕事をするということの注目度は高まっているように思います。
今回紹介するのは地域で仕事をすることを考えている学生向けのプログラムです。その名も「Innovation For Japan(以下、IFJ)」。大学生が地方自治体の「町長付」というポジションに1~2年間の期間限定で就任し、町長と一緒になって町の活性化に取り組むプログラムです。
プログラムで取り組む内容は、農業振興や産業開発、商店街振興など、その自治体の目指す方向性と現状の課題によって様々です。地域に行くまでの流れは以下のようになっています。
自治体のなかに入り、自分の目でみて町の課題を発見し、解決する。それには地域の人たちと関係をつくり、協力を得ていくことも欠かせません。このプログラムによって得た経験はどこで仕事をしていく上でも生きるはず。IFJは任期を修了した学生向けに就職支援も行います。希望する学生は、そのまま地方自治体に残って地域活性の取り組みを続けることもできます。
平成24年度のIFJプログラムは、「島根県鹿足郡津和野町」を舞台に行われるそうです。サイトには受け入れ先となる津和野町の町長からのメッセージも掲載されています。
今回が第一弾となるプログラムが今後どうなっていくのかとても楽しみです。
日本の各地域にはそれぞれの課題があります。そして課題だけでなく、歴史、文化など積み重ねてきた、それぞれのよさも。課題を解決し、良さを後世に伝えていくためにはどうしたらいいのか、そんなことをこれから日本に暮らす私達は考えていかなくてはいけません。
IFJのプログラムは”50年後の日本”をイメージし、今自分にできることを考え、実践してみるよい機会だと思います。興味のある学生の方は連絡してみてはいかがでしょうか。
Innovation For Japanについて調べてみよう。