たくさんの野菜が育つこの農園。よく見ると遠くの方に高層ビル群が見えますね。
実はここ、ニューヨークにあるビルの屋上なんです!屋上農園としては世界最大の広さを誇る「ブルックリン農園」では、40種類ものオーガニック野菜が育てれています。
ブルックリン農園は給油所やタイヤ販売店などに囲まれた、クイーンズ地区のビルの屋上にあります。(諸事情があり、名前はブルックリンのままなのだとか)共同経営者の一人Ben Flanner(以下、ベン)さんによると、ニューヨークの商業地域をサステナブルなコミュニティにしようと、あえてこの場所を選んだそうです。
さらにニューヨークにおける地産地消を目指し、獲れた野菜は地元のレストランや個人向けに販売するなど、屋上農園とは言え商業ベースでの農業を実践しています。
栽培されているのはトマトやニンジン、ハーブやラディッシュなど様々で、すべてオーガニック農法で作られています。こうした健康に良く新鮮な食べ物を地元の人が手に入りやすい環境をつくることで、生産者と街を結びつけることを目指しています。
食を通じて地域のコミュニティが活性化し、住民も健康になっていく。「屋上農園は都心の生活の質を高めてくれる可能性を秘めている」とベンさんは語ります。
ちなみに屋上のスペースでは、ワークショップやイベントの開催もできます。収穫を終えた冬季期間中は閉鎖されるようですが、2012年春からまた種まきがはじまります。
日本にも都市農園が増えていますが、屋上という開放感、世界最大というスケール感がさすがニューヨーク!不動産情報に”コンビニ徒歩何分”だけでなく”農園徒歩何分”となるくらい、新しい当たり前になるといいですね。
(Text:木村絵里)
[ via inhabitat]
東京にもあった!MERRY GARDEN 屋上農園@六本木