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大手メーカーの社長に直談判!”みどりのメガネ”でサステナブルな商品づくりを訴える「CEO for Change」

greenz/グリーンズceo_for_change

朝食のシリアルやクッキーのパッケージなど、私たちの身近にあるこのような消費財は、いったいどのようなもので作られているのでしょう?

スーパーの棚に並んでいる数々の商品の中には、生分解性に乏しいプラスチックで包装されていたり、無毒とはいえないインクでパッケージが印刷されているものもあるかもしれません。そこで、消費者の視点から持続可能な商品づくりを企業に直接訴えるべく立ち上がったのが、米アトランタの若きデザイナーKrystal Persaudさんです。

CEO for Change」は、Persaudさんによる“マイプロジェクト”。シリアル食品メーカー・ケロッグ(Kellogg)やスナック菓子メーカー・フリトレー(Frito Lay)など、大手メーカーの社長に手紙を書き、持続可能性や環境負荷に配慮した商品デザインを訴えるという取り組みです。世界的にも広く知られるこれらビッグカンパニーの経営トップに直接訴えることで、トップダウンから、商品のデザインやプロセスを、より持続可能なカタチに革新させようというのが、その狙いです。

CEO for Change from Krystal Persaud on Vimeo.

では、具体的に、どうすれば、持続可能な商品づくりを実現できるのでしょう?

原料を再生可能なものや生分解性のあるものに変える、エネルギーや原材料の消費量を監視する、消費者からのアピールで既存の方針を転換させる、といった方法ももちろん有効ですが、Persaudさんは、この方策のひとつとして、「工業デザインを活用し、商品を再定義する」ことを強く提唱しています。

子どもたちを経営のアドバイザリーボードに招聘するという、英スーパーのテスコ(Tesco)の取り組みでも見られるように、企業側も、次世代を担う若者や消費者など、多様な人々のリアルな声を、経営に活かそうという姿勢を示しはじめています。また、「CEO for Change」のような草の根の活動が世の中に広く知られることによって、より多くの消費者に、持続可能な商品づくりへの関心を喚起することも期待できます。


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「CEO for Change」は、消費者から企業に積極的に働きかけることで、経済性や効率性だけでなく持続可能性も考慮し、商品のあり方や仕組みを変えようというチャレンジ。このような草の根活動の積み重ねが、企業における商品デザインのみならず、消費者の消費スタイルにも、サステナブルな流れを作ってくれそうです。

[via core77]