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小さな命をみんなで救おう!新生児の救命法をトレーニングする、リアルな赤ちゃん人形

greenz/グリーンズbabydoll

赤ちゃんって、どんな大きさで、どんな重さなんだろう?そして、万一のとき、どうやれば、小さな命を救えるのだろう?
この重要なテーマを体感し、トレーニングするために作られた赤ちゃん型人形が、「NeoNatalie」です。

ご覧のとおり、「NeoNatalie」は、見た目も大きさも、ヒトの赤ちゃんそっくり。心肺蘇生などの医療ビジネスに従事する「Laerdal(レールダル)」社によって開発されました。2リットル程度のぬるま湯につけると、重さや肌の感触がリアルに現れるほか、泣き声や自発呼吸、脈もシミューレーションできる仕組みです。

「NeoNatalie」は、主に、医療従事者のための治療トレーニングツールとして活用。発展途上国にも広く普及するよう、安価で販売されているのも特徴です。新生児蘇生カリキュラム「Helping Babies Breathe」などでも実績があり、タンザニアでは、11,000人以上の看護師や助産師に向けて、トレーニングが実施されました。Laerdal社では、今後2015年まで、国連のミレニアム開発目標の支援の下、「NeoNatalie」を発展途上国に提供する方針です。

発展途上国の新生児へのサポートとしては、子育ての基本をインフォグラフィックで示したブランケット「The Information Blanket」電気いらずの寝袋型保育グッズ「Embrace」など、一般家庭に向けた支援も必要ですが、医療従事者に、救命のための正しい知識とスキルを身につけさせることも不可欠。「NeoNatalie」は、小さく尊い命を救うための貴重な取り組みといえるでしょう。