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アップサイクルの意味を考える~GoodDayのすすめる「エコの地産地消」とは

・ダークブラウン(革)×コーラルピンク(裏地):限定10個/価格:32,800円(税込み、苗木代込み) ・キャメル(革)×モスグリーン(裏地):限定10個/価格:32,800円(税込み、苗木代込み)

・ダークブラウン(革)×コーラルピンク(裏地):限定10個/価格:32,800円(税込み、苗木代込み) ・キャメル(革)×モスグリーン(裏地):限定10個/価格:32,800円(税込み、苗木代込み)

2010年12月より逗子・湘南エリアでエコを推進するNPO、GoodDay(以下、GD)が販売しているこちらのバッグ、コンセプトは「エコの地産地消」。

GDがすすめる「エコの地産地消」とは、地元ならではのゴミを使い、地元の人の手でプロダクトを作り、売り上げを地元に還すということ。

このバッグでは、湘南ならではのゴミ・ヨットの帆を回収し、鎌倉を拠点にuna borsaというブランドを展開するバッグ職人さんが製作。売り上げは地元の緑化に貢献すべく、平塚の社会福祉法人・進和学園にて作られた苗木を買い取る費用に充てられています(+1 Treeプロジェクト)。

教育プログラムの一環として女子美術大学有志学生ともデザインコラボ。製品にならなかった注染の手拭とヨットの帆を使ってできました。

教育プログラムの一環として女子美術大学有志学生ともデザインコラボ。製品にならなかった注染の手拭とヨットの帆を使ってできました。  ・○バッグ:価格 3,800円(税込み、苗木代込み)・△バッグ:価格 2,800円(税込み、苗木代込み)

「今までのストーリーとこれからのストーリーを掛け合わせたい」というとおり、このバッグは自分の“生き様”を刻むバッグでもあります。
おおいに時を刻んできたヨットの帆と、これから時を経て変化していく革という対照的な素材の掛け合わせ。
それは、帆が刻んできた海のストーリーを引き継ぎ、あたらしく自分のストーリーを刻み込んでいくという、過去と現在、そして未来へのコラボなのです。

ヨットの帆も革も非常に強い素材なので、長持ちする実用性の高さが特徴。 斜めがけ・トートの2WAYで使用可能。オン・オフ、どんなストーリーでも刻み込めます!

ヨットの帆と革、どちらも非常に強い素材で、長持ちする実用性の高さが特徴。 斜めがけ・トートの2WAYで使用可能。オン・オフ、どんなストーリーでも刻み込めます!

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湘南という港町ならではのゴミ、ヨットの帆。
仕掛け人であるクリエイティブディレクター・中村真広さんはこうした地域ならではのゴミを“特産ゴミ”と呼んでいます。
「それは社会問題の一つ。しかしそういうネガティブなものをポジティブに変換させることがアップサイクルだと思っています」


たとえば日本海側には、大陸から流れ着いた空き缶や看板など、海外の文字が入った漂流・漂着ゴミがあります。

「そんな漂流ゴミを使ってなにか商品を作ったら、そのエリアの社会問題を内包した面白いプロダクトができると思うんです。海外のプロダクトかと思いきや違う、という語れるストーリーがある――ゴミというネガティブなものをポジティブに変えるにはクリエイティブの力が必要なので、デザインに関わるものとしてすごくやりがいを感じます」

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いずれ、今回のバッグ同様、全国津々浦々の“特産ゴミ”についてもアップサイクルを広めたいとのこと。
各地のみなさま、まずは逗子・湘南のバッグに触れて、インスパイアされてみて!

—◆今回のインタビュー————-
中村真広(なかむら まさひろ)
デザインの前段階=「枠組み」からのデザインを目指すクリエイティブディレクター。東京工業大学建築学専攻修了。不動産ディベロッパー、ミュージアムデザイン事務所を経て、現在は株式会社tsukuruba(設立準備中)で渋谷にCoworking Spaceを計画中。デザインを通じた社会貢献として、NPO GoodDayにて事業企画を担当。
■Twitter: @maa20XX