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被災地の塩害をコットンで克服!服飾繊維産業全体を巻き込む農地回復プロジェクトがキックオフ

Some rights reserved by Duncan Brown (Cradlehall)

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東日本大震災で海水に浸ってしまった田畑の塩分を、綿花栽培で取り除く農地再生プロジェクトが宮城県名取市でキックオフしました。

農家、紡績、アパレルなど服飾繊維産業全体を巻き込むこのプロジェクトは、靴下のタビオ・越智直正会長と大正紡績の近藤健一取締役営業部長が発起人となったもの。

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撮影:大正紡績㈱近藤健一

綿花を3年回栽培すれば、塩分率が0.6%から0.15%まで下がるほどの除塩効果が見込めるそう。土壌の塩分が再び稲作が可能になる水準になるまで取り組みを続ける計画です。

「古来より、干拓地の最初の作物として綿花が植えられてきました。国難と言える今回の塩害を解決する最有力手段だと確信しています。稲作は塩分率0.2%を越えると生育しません。それに対して綿花は0.6%でも育ちます」と、近藤氏。

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撮影:大正紡績㈱近藤健一

今回のプロジェクトでは、タビオと大正紡績が種を農家へ無償提供。初めて綿花を栽培する農家に対して、全国からの綿花栽培経験者が有志で支援に向かいます。作られるのはもちろん、オーガニック!

収穫された綿は大正紡績が買い取って糸にしたのち、リージャパンをはじめとする協賛企業25社が製品化などで支援をします。

通常、オーガニックコットンの国際価格は1キロ300円~400円ですが、3年ほどは復興支援として1キロ1000円で買い取ります。

今年度はトライアルとして、20軒ほどの農家と試験栽培を行い、来年以降から本格的な栽培を広げていきます。参加農家も募集しています。

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撮影:大正紡績㈱近藤健一

「補助金に頼らず自力で立て直すきっかけになればとの思いで応援しています」と、近藤氏は思いを明かします。

2012年の3月~4月から三越、伊勢丹、高島屋、ユナイテッドアローズなどでタオル、Tシャツ、ジーンズ、セーターなどとなって登場するというハナシ…楽しみです!

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