空港というと、コンクリートやガラスなど、どちらかというと無機質なイメージがありますが、このイメージをガラリと変えてくれそうなユニークなプロジェクトが、オランダのアムステルダム国際空港(スキポール空港・Schiphol Airport)でスタート。なんと、空港の中に、緑あふれる公園を作っちゃおうという、世界初の試みです。
「Airport Park」とは、文字通り、“空港の公園”。入国審査場を通過すると、緑あふれる憩いの場が広がります。壁いっぱいに公園が描かれ、動物の鳴き声や自転車のベルなど、公園でおなじみの音たちがBGMに…。また、130歳の古木が、フロアのあちこちで元気に茂っています。まるで、本物の公園に迷い込んだようですね。
天気のよい日は、テラスも利用OK。フレッシュな外の空気と温かなお日さまに触れれば、旅の疲れもすっかり癒されることでしょう。
売店では、フレッシュジュースやフェアトレードコーヒー、オーガニック素材から作ったフードメニューなどが販売される予定だとか。また、携帯電話やスマートフォン、ラップトップPCが手放せないデジタル派の旅行者に向けて、自転車型の人力発電システムを設置。以前、greenz.jpでご紹介した、デンマークの発電するホテルのように、利用者は、ペダルをこいで“自家発電”し、このエネルギーを使ってデジタルガジェットを充電するという仕組みです。
アムステルダム国際空港の「Airport Park」は、空港における持続可能性と新しいホスピタビリティを具現化した、ユニークな取り組み。このような事例は、他の空港はもちろん、駅やバスターミナルなどの公共施設にも参考になりそうですね。ただし、くれぐれも、この素敵な公園でくつろぎすぎて、肝心のフライトに乗り損ねたりなさいませんよう…笑。
[via Springwise]
宿泊客が自分で発電するユニークなホテルの記事を読んでみよう。
木々が茂るグリーンなオフィスの記事を読んでみよう。