スマートフォンからできるソーシャルアクションについてご紹介してきたシリーズも、こちらがいよいよ最終章。世界最大のソーシャルネットワークサービス(SNS)「Facebook(フェースブック)」が2010年夏にリリースした位置連動コミュニケーション機能「Facebook Places」における、ソーシャルアクションへの活用事例をご紹介しましょう。
「Facebook Places」は、位置情報を付加した情報が共有ができるコミュニケーション機能。Foursquareなどの位置連動SNSと同様、スマートフォンのGPS機能で現在地を認識させ、ショップやレストランといったスポットに「Check-in(チェックイン)」することで、自分の居場所を「Friends(友達)」に知らせることができます。「アレ?近くにいるの?じゃあ、お茶しようよ」とか、「出張で東京に来てるんだ。ランチでもどう?」といったコミュニケーションがリアルタイムにできるというわけですね。
米国では、この「Facebook Places」の「Check-in(チェックイン)」機能を活用した「One Dollar per Check-in」型のソーシャルアクションが出現。ユーザがあるスポットにCheck-inするごとに、スポンサー企業がチャリティに寄付するという取り組みが増えています。
たとえば、フィットネスクラブの「24 Hour Fitness」では、ユーザが”米国内のクラブ施設でCheck-inするごとに、子どもの遊び場建設に取り組む団体「KaBOOM!」に向け、1米ドルを寄付。大手ファストフードチェーンのマクドナルド(McDonald’s)では、米国内の店舗でユーザがCheck-inするごとに1米ドルづつ、同社がメインサポーターを務めるチャリティ団体「Ronald McDonald House」に寄付するキャンペーンを展開しています。
同様のチャリティキャンペーンは、アウトドアアパレル企業「The North Face(ザ・ノース・フェイス)」や「REI」でも実施されているそうですよ。
Facebookでは、従来から、Groups(グループ)機能やApps(アプリケーション)機能など、様々なかたちで、ソーシャルグッドな取り組みと一般ユーザをつないできましたが、「Facebook Places」の登場によって、位置と連動させた新しいファンドレイジングにも、広く活用されそうですね。
「Facebook Places」はもちろん、Foursquareなどの位置連動SNSや、チャリティアクションのためのスマートフォン対応アプリ「CauseWorld」など、2011年以降も、「手の平からいつでもどこでも気軽にソーシャルアクション!」というトレンドが、まだまだ続きそうです。
[ via Mashable]
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