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エコもJust Do It!Nikeが”オープンソース”で提供するデザインツールがアパレルを変える!?

Creative Commons: Some Rights Reserved. Photo by dv_flick.

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世界のスポーツアパレルブランド「ナイキ(Nike)」が、環境にやさしいアパレルデザインを業界全体で“Just Do It!”するための画期的なデザインツール「Environmental Apparel Design Tool」を公開しました。

このアパレル向けデザインツールは、製品のデザインフェーズにおいて、環境負荷の低い選択ができるようサポートするオンラインアプリケーションです。ナイキでは、600米万ドル(約5億円)を投資し、7年間かけて、このツールを開発・運用。「2010 FIFAワールドカップ」向けに製作したサッカージャージも、このデザインツールから誕生した事例のひとつで、素材を100%再生ポリエステルとすることにより、ペットボトル1300万本分が再利用できたそうです。ナイキは、自社製品でも一定の効果をあげたこのデザインツールをオープンソースとして広く提供することにより、アパレル業界全体を持続可能な製品づくりへとシフトさせることを目指しています。

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「Environmental Apparel Design Tool」は、誰でも利用OK。素材やその再生率、オーガニック率、コーティング・ラミネートの有無といった項目を入力すれば、この製品がもたらす環境負荷をリアルタイムに自動評価。環境にやさしい素材を選びなおしたり、加工方法を工夫するといった改善につなげやすくなります。たとえば、「この素材を別のものに変えると、どうなるのかな?」とか、「コーティングをやめると、環境負荷がどう変化するだろう?」といったシミュレーションが自由にできるのです。

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パタゴニア社をはじめ、環境負荷を軽減し、持続可能な製品づくりを志向するアパレルブランドは増えてきましたが、ナイキのように、自社のナレッジを積極的にオープンにし、これによって業界全体の持続可能性を高めようという試みはまだ稀。アパレル業界での環境負荷や持続可能性を配慮した製品デザインの標準化に役立ちそうです。また、この取り組みは、他の業界にも広く応用できそうですね。

ちなみに、ナイキでは、今回公開した「Environmental Apparel Design Tool」のほか、2011年には、フットウエア・デザインツール(Footwear Design Tool)、材料アセスメント・ツール(Material Assessment Tool)、水アセスメント・ツール(Water Assessment Tool)を公開する予定だとか。これらのオープンソースが、持続可能な製品づくり・事業づくりにつながることを期待しつつ、今後の動きに注目しましょう。