12月1日は、世界規模でのエイズ蔓延の防止とエイズ患者やHIV感染者に対する差別・偏見の解消を訴える、世界エイズデー(World AIDS day)。
この問題に限らず、ソーシャルメディアを通じて、世界中の人々が共通の課題を共有し、意識を高めようとする事例は増えていますが、今年の世界エイズデーは、“ポストツイッター”とも噂されるソーシャルネットワーキング・サービス「foursquare」がこのメディアのひとつとして活用されています。
「foursquare」とは、GPS機能を持つ携帯電話やスマートフォンを通じて、自分のいる場所を投稿し、街情報を共有し合うプラットフォーム。
レストランやショップ、施設などを訪れ、「check-in (チェックイン)」すると、ポイントが貯まる仕組みで、ポイントが増えるたびに「Badge(バッジ)」をもらえたり、”常連さん”の域に達すると「Mayor(市長)」という称号が贈られたりと、”位置ゲー”っぽい要素が盛り込まれていることでも人気。ユーザ数は世界で500万人といわれています。
「foursquare」が持つ位置情報と連動したコミュニケーションという特性は、ソーシャルグッドな分野でも応用できる可能性が広がっています。
「2015年までにエイズのない世界を!」と訴える団体「(RED)」では、今年の世界エイズデーにおいて、ツイッター、Facebook、Flickrといった定番のソーシャルメディアとの連携のほか、「foursquare」との連動したキャンペーンを実施。
「foursquare」から、「#turnRED」というハッシュタグをつけてcheck-in(チェックイン)すると、以下のように、Google Mapにユーザ位置が表示され、ユーザ数が増えるほど、赤が濃くなっていく仕組みとなっています。世界のあちこちでこの問題について声を上げている様子を、リアルタイムに地図上で一覧できるのは、これまでにない、新しいコミュニケーション手法ですね。
この試みを参考に、「世界水の日(World Water Day)」、「アースデイ(Earth Day)」、「世界環境デー(World Environment Day)」といった地球規模の記念日や世界全体で展開する社会貢献キャンペーンなどでも、foursquareの活用の場は広がりそうです。
ちなみに、「(RED)」では、foursquareはもちろん、ツイッターやFacebookなどからも、世界中の声を募集しています。foursquareユーザの方のみならず、ツイッターやFacebookのユーザさんも、この活動にぜひジョインしてみてくださいね。
(via Fast Company)
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