スウェーデンでは、制限速度を守って運転すると、なんと宝くじに当たるというのです。日本でいつも安全運転をしている人にとっては、何ともうらやましい話です。
この「Speed Camera Lottery」という安全運転宝くじ制度は、フォルクスワーゲンが主催している「The Fun Theory」でアワードを取ったアイデアです。「The Fun Theory」とは、過去にgreenzでも紹介したことがありますが、人々の環境に対する意識や行動を変える「楽しい!」アイデアを募集しているコンテスト。アメリカ人のKevin Richardsonが応募したこのアイデアは、アワードを受賞しただけでなく、スウェーデンの国立道路安全協会にも正式に採用され、ストックホルムで実際に導入されました。
このアイデアはいたってシンプル。スピード違反を取り締まるために、道路に設置したカメラで違反車の写真を撮ります。同時に、制限速度を守って走った車の写真も撮ります。スピード違反を犯したドライバーには違反切符を、制限速度を守ったドライバーには宝くじの当たり券をプレゼント。宝くじの賞金は、スピード違反の罰金から支払われることになっています。うまいことできてますね。
この制度を試験的に導入した結果、24,000台の車を対象に3日間で22%も平均速度が下がったそうです。
罰金を取るだけでなく、ルールを守った人にはインセンティブをあげるというのがポイントですよね。この効果でスピード違反を犯す人がいなくなったら、誰も宝くじに当たらなくなってしまうのでしょうが、最初から目的はスピード違反ゼロなのですから………それでいいんです!
(via PSFK)