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トイレの水はどこへ行ってるの?「Flushtracker」で水の”旅路”を追跡しよう!

greenz/グリーンズflush-tracker

毎日、私たちが当たり前のようにお世話になっているトイレ。では、用を済まし、ジャーと流した後の水は、いったいどこに行くのか、ご存知ですか?

なんとなく、「最寄の下水処理場でキレイにしてもらって、近くの川に還えるのかな…」くらいは想像できますが、実際、どのルートをどれくらいの速さで移動し、いつ川に還えるのかは、意外と気にしていないもの。そこで、トイレの水の流れを超リアルに追跡できるウェブサービスがあるそうです。

世界のトイレ環境と衛生状況の改善に取り組むNPO「World Toilet Organization(世界トイレ機構)」は、英オンライン広告会社「Lean Mean Fighting Machine」と提携し、「Flushtracker」というウェブサービスをリリース。自分が流したトイレの水がいまどこにあるのかをリアルに追跡してくれる、ユニークなサービスです。

使い方は、至ってシンプル。画面左のバーで、郵便番号とトイレを流した時刻(いま、10分前、20分前など)を設定し、メールアドレスを入力すると、追跡開始。リアルタイムで、トイレの水の移動状況を地図上で見ることができるのみならず、この“途中経過”をメールで知らせてくれます。

現時点では、対象エリアが、英国・アイルランド・南アフリカ・ポーランドの4カ国のみに限定されているのですが、今後、この範囲が拡張され、世界のどこにいても、今、流したトイレの水を追跡できるようになると面白いですね。

greenz/グリーンズflush-tracker2

トイレの水って、一瞬のうちに流れ去っていくものかとイメージしていましたが、実際に地図に表示されるトイレの水の動きは意外とスロー。このようなスローな歩みの中で、様々な処理や手間が施され、いつしかキレイになって、私たちの貴重な水資源として還えっていくのだな~ということを、改めて実感させてくれます。

greenzでも、「みずのがっこうの相談室」で「水に関する世界各地の“水の困りごと”&“解決アイデア”」について様々なアイデアを出し合いましたが、「今、実際、どうなっているのか?」を客観的に知ることは、課題を正しく認識し、効果的な解決策を導く上で不可欠なこと。

「Flushtracker」は、「トイレの水がジャーっと流れた後、どうなるのか?」を可視化し、これによって、普段、あまり意識していないトイレの水について“気づき”を与え、節水を心がけるといった、ちょっとした改善や工夫を実行するきっかけになりそうです。

ちなみに、“用事中”の音が気になって、トイレの水で“ごまかそう”としがちな方は、定番の「音姫」さんはもちろん、iPhoneアプリ「トイレでエコ」、「Mrs. Toilet」、「Toilet Flushes」(いずれも無料)などの「音出しグッズ」もありますよ。これらをうまく取り入れて、節水を心がけてみましょう。

( via PSFK

「Flushtracker」でトイレの水の流れを見てみよう。