日本でも動き始めたファブラボ(FabLab)の動き、連載3回目は「FabLab Japan」のこれまでの動き、そして近々の動きについてご紹介。
FabLab Japanお披露目@Make: Tokyo Meeting 05
FabLab Japanの世間お披露目が今年の5月23日。東京で行われたモノづくりのお祭りMake: Tokyo Meeting 05でキックオフ説明会がおこなれた。その時の動画は今も残っていて見ることができる。(進行はFabLab Japanの中心メンバー、多摩美の@hemokosa先生と、慶応SFCの@iwok_ktrさん&@tototomokiさん)
5月23日、Make Tokyo Meetingの会場でFabLab Japanの立ち上げに関する説明会が行われました。近日中に準備室がスタートし、まずは情報面での整備が進められる予定です。「日本のFabLabにとってのポータルサイトとなることが目標です」(多摩美術大学・久保田晃弘教授)。
図書館のように誰もがツールを利用できる空間と、そのために必要な情報が自由にやりとりできるコミュニティ。この組み合わせを生み出すための支援活動を行うFabLab Japan。わくわくする動きです。
(ほぼ)なんでも作るワークショップ!(ただし紙で)@東京ミッドタウンDESIGN HUB
そして、FabLab Japanの本格的な活動のスタートとなったのが、8月に東京ミッドタウン”DESIGN HUB”行われた子ども向けイベント「デザインハブ・キッズウィーク2010」での子供向けワークショップ。デザインやエンジニアリングの最先端と子どもとの接触は普段なかなか見られない機会。テーマは、子どもの創造力とFabLabの思想を結びつけた「(ほぼ)なんでも作るワークショップ!(ただし紙で)」。
FabLab Japanのメンバー1人に対して小学生2人~3人が、1つのグループとなり制作を開始する。子供たちの興味に合わせて、グラフィック、立体とグループ分けをしていきました。はじめは人見知りをしていた子供たちも、ギーゴーギーコーとアナログな音を立ててクラフトロボが動き出すと目をキラキラさせていた。 保護者も「すごい、すごい」と盛り上がる。
双子で参加した兄弟は、自身のシルエットをデジカメで取り込みオリジナル名刺をつくる。自転車のスケッチを読み込んでクラフトロボで切り抜き、2次元と3次元の世界を行ったり来たり。今の時代だからこそできる手作業とデジタルの遊び方です。
TOKYO DESIGNERS WEEK 2010/ Make: Tokyo Meeting 06
そして、FabLab Japanの直近の活動についてもご紹介。今週末10月29日(金)~11月3日(祝)の間、東京で行われるデザインの一大イベント「TOKYO DESIGNERS WEEK 2010」にFabLab Japanが出展。期間中には会場の参加者も含めた楽しい企画も準備中とのこと。
また、11月20日(土)・21日(日)と東京工業大学 大岡山キャンパスで行われる「Make: Tokyo Meeting 06」のイベントにもブース出展決定。
デザインやエンジニアリング、そして日本の製造業や物流、マーケティングの考え方までも変えてしまうかもしれないFabLabの取り組み、ご興味ある方はぜひ現場で体験してみては。
ニール・ガーシェンフェルド 糸川 洋
ソフトバンククリエイティブ 2006-02-11 by G-Tools
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