これは究極のローカリゼーションかもしれない。
7月6日、植物工場併設型のサブウェイ「野菜ラボ」が丸ビル地下1階にオープンしました。
『店産店消』をコンセプトに、店舗中央に植物工場を設置。水耕栽培で無農薬のレタスを栽培しています。店舗で使われるレタスは、すべて店舗内の約2坪の植物工場と他地域で水耕栽培されたもので、レタスの生育には約3週間を要し(28日目の苗を使用)、店舗では1週間に20玉程度(約100食分)の収穫を見込んでいるそうです。新鮮なのはわかりますが、栄養面に問題はないのか?とか、この店舗ならではのメニューは?などのおな話を伺いました。
この店舗では、通常のサブウェイで使用されるシュレッド(短冊状にカットされた)レタスではなく、リーフ状のレタスを使用。ホットソースを使用した「ラタトゥイユ&チキン サンドイッチ(レギュラー490円、フットロング930円)」やフレッシュさが溢れる「契約農家栽培のトマトジュース(250円)」などの特別メニューも展開されます。
気になる水耕栽培レタスの品質ですが、現在の研究上では、栄養面で土耕栽培のレタスと遜色なく、風雨のストレスがないため味にえぐみが出にくく、食べやすいそうですよ。
『店産店消』にはフードマイレージの削減、品質・鮮度の高い野菜の提供、輸送コストの削減、小型化による歩留まりの向上、生産地と消費地の直結による人件費の削減など、さまざまなメリットが見込めますが、それと同等かそれ以上に、人と農業や植物が触れ合う場所の創出の面で意味がある出店になると思います
(水耕栽培技術を提供する株式会社リバネス 代表取締役 丸 幸弘氏)
『野菜ラボ』は、世界に3万3000店舗存在するサブウェイの中でも初の試みとなります。まずは2~3店舗の『野菜ラボ』店舗の展開の計画があり、今後は植物工場ビジネスの展開も考えられるかもしれません
(日本サブウェイ 代表取締役 伊藤 彰氏)
「環境に配慮し、人々のからだとこころの健康に貢献する新しいファーストフード文化を創造する」ことをスローガンに掲げる日本サブウェイ。今後の取り組みにも注目です。
大丸有に、気軽にヘルシーな食事をとれるお店が増えたのはうれしいところ。レタスの成長を見守りながら食事をすると、気持ちもヘルシーに整えられるかも。サブウェイ「野菜ラボ 丸ビル店」、みなさんの生活の新定番に加えてみては?
* 左:(左から)株式会社リバネス 丸 幸弘氏、サブウェイ サンドイッチ親善大使 中西 哲生氏、日本サブウェイ 伊藤 彰氏、右:野菜工場の品質管理の様子
* 左:通常のサブウェイに比べてシックな内装の店内、右:野菜ラボ丸ビル店の特別メニュー「ラタトゥイユ&チキン サンドイッチ」