必要な情報を入力し、クリックするだけで寄付ができるオンライン募金。パキスタンの洪水災害での被災者支援やハイチ大地震の復興支援などでも、世界中で活用されましたね。オンライン募金の普及とともに、社会貢献活動のために資金を得たい団体・グループとこれを支援したい人々をつなぐための仕組みづくりも、どんどん進化しています。
米ニューヨークの「Nadanu」が開発したのは、ファンドレイジングのためのシステムソリューション。資金調達したい団体は、各々のウェブサイトなどに、このソリューションを実装するだけで、電子寄付プラットフォームを設置できます。Facebookなどのソーシャルネットワークとも連動し、iPhoneやAndroid・BlackBerryといったスマートフォンにも対応。いつでも、どこでも、より多くの人々から寄付を募ることができます。また、それぞれのニーズに応じてソリューションのカスタマイズもできるのも、魅力のひとつです。
Nadanu from Nadanu Technologies on Vimeo.
中でもイチ押しのソリューションが「eCharityBox」。従来のオンライン寄付サイトは、入力フォームに手間がかかるなど、寄付実行までのプロセスが煩雑だったり、「Donate Now」(寄付する)や「Submit」(実行)といったボタンをポチっとクリックするだけだと、寄付している実感がいまひとつ湧かないなど、ユーザフレンドリーではない面も…。そこで、このソリューションは、コインを募金箱にチャリンと入れるというように、バーチャル上でシンプルかつ直感的な寄付アクションができるようになっています。ご関心のある方は、ぜひこちらのデモサイトで、この「募金箱にチャリン!」という感覚を実体験してみてください。
「Nadanu」のシステムソリューションは、毎月49米ドル~の料金で利用可能。これまでに400以上もの導入実績があるそうです。元祖マイクロファイナンス「Kiva」や、そのグリーンエネルギー版ともいえる「Energy Is Common」、ファンドレイジング系ウェブサイト「Crowdrise」など、資金調達したい団体やグループをひとつのオンラインコミュニティに集めて広く資金を募るという事例はいくつかありますが、「Nadanu」のように、ソリューションプロバイダーという“裏方”に徹し、最新のシステム技術を駆使したサービスを提供することでファンドレイジングをサポートするというアプローチはユニークですね。よりよい社会づくりのために活動する団体と、これをサポートする多くの人々、そしてこれらを下支えするプラットフォームやサービスとが「三位一体」化することで、世の中を変える強力なエンジンとなることでしょう。
「Nadanu」の各種ソリューションについて調べてみよう。