6月22日にニューヨークのセントラルパークで1万人のヨガイベント「Yoga At The Great Lawn」が開催されました。
The Great Lawnとは、セントラルパーク内にあるその名の通り広大な芝生広場のことです。どれくらい広大かというと東京ドーム約5個分の広さです。それだけの広さの場所に、1万人のヨギー(ヨガをする人のこと)が集結し一斉にヨガをする光景は、これまで見た事のないような壮絶なものでした。
Yoga at The Great Lawn from Majimafia on Vimeo.
イベントというよりもフジロックとかフェスの規模ですね、これ。開場からイベント開始までは約2時間あり、その間は前方のステージでライブをやってるので、本当にフェスに来たかのようです。
このイベントの参加費はなんと無料。しかも参加するだけで、ヨガマット、マットが入る大きなエコバッグ、リストバンド、ミネラルウォーター、ヴィーガンチョコケーキまでもらえます!日本ではちょっと考えられないような太っ腹ぶりです。
主催者はアメリカのカルチャー系の情報サイト「Flavorpill」と格安航空会社「JetBlue」。ヨガクラスの指揮をとるのは、アヌサラヨガの認定講師で「Virayoga」の共同設立者のElena Brower。
Flavorpillは設立以来、地元のアーティストやカルチャーを長年支援しており、クリエイティブなコミュニティを作ることに尽力してきました。今回も「ヨガは人々の健康に大きく寄与し、自分自身への気づきを促し、世界をより良い場所に変えるものだ」と考え、この大規模なヨガイベントを開催しました。
1万人が集まる大イベントですが、イベント運営は環境インパクトを極力抑えるように設計されています。
- すべてのペットボトルはリサイクルする
- 使用する電力はすべて「Greennow」のバイオディーゼルによるもの
- 配布されたヨガマットは、イベント後に必要がなければアメリカの小学校でヨガを教える非営利団体「Bent On Learning」に寄付される
- エコバッグは「ChicoBags」の100%リサイクル素材のもの
- 「Otarian」のヴィーガンケーキのパッケージは100%コンポーザブル(堆肥にできる)素材のもの
- スタッフやボランティアが着用しているウェアは「Alternative Appparel」の100%オーガニックでナチュラルなもの
他にも上げるとキリがないほど、様々な点で環境に配慮されています。それもこれも、このようなイベントに賛同するエココンシャスな企業がアメリカにはたくさんあるという、何ともうらやましい背景も垣間見えます。
90年代のヨガブーム以降、日本でも多くの人がヨガをするようになりましたが、ニューヨークにはその比ではないほどたくさんのヨギーがいます。日本のように若い女性中心ではなく、文字通り老若男女が日々ヨガをしています。
ヨガをしたことがある人なら分かると思いますが、ヨガというのはただのエクササイズやストレッチではありません。もちろん、体を動かすことで肉体的な健康を増進する効果はあります。ですが、ヨガが終わった後は、体よりも頭や心の爽快感を感じる人が多いのも事実です。
何か悩みがあったり問題を抱えていたりして、頭の中がモヤモヤしている人ほど、ヨガの後には頭がスッキリしてクリアになると言います。ニューヨークのようなストレスフルな大都会では、このようなヨガの効果が人々に必要とされているのかもしれません。
そして、ストレスを抱えているのは都会に住む人々だけではありません。ストレスを抱えるすべての人が、ヨガによって心身共に健やかにハッピーになれば、本当におのずと世界はより良い場所に変わっていくことでしょう。まさにこのイベントの主旨通りです。
ヨガに興味はあるけれどまだやったことがないという人は、年齢性別問わずぜひともトライしてみてください。自分と世界を少しでも良くするために。NAMASTE !
次回開催の1万人ヨガに参加したい!