外国の映画やテレビの中で、日本が微妙に間違って紹介されているシーンがありますが、なんだかそういう気分になるような、不思議な日本を紹介するアニメがありました。
このアニメはグラフィックデザイナーのKenichiさんが学校の卒業制作として作ったもので、日本で生活していると当たり前すぎて気づかない「不思議な事実」を、海外で生活した経験も生かし、外国人の視点から統計とともに映像化したものだそうです。ポップなアニメーションと淡々と語りかける毒を含んだナレーションのバランスが絶妙で、シニカルですが嫌な感じは全然しません。むしろ、途中で何度もニヤリとしてしまいます。
説明よりもまずは実際に見てみてください。
Japan – The Strange Country (Japanese ver.) from Kenichi on Vimeo.
アニメの中では、日本という国を8つの切り口から紹介しています。
1 CHARACTER(特徴)
2 TOKYO(東京)
3 FOOD(食料)
4 TECHNOLOGY(技術)
5 WATER(水)
6 SUSHI(寿司)
7 LOVE(愛)
8 SUICIDE(自殺)
ここで紹介されている内容は日本に関する事実ですが、ある意味極端な一面を切り取っているとも言えます。ですが、その日本の極端な一面を作っているのは、紛れもなく私たち一人一人の日本人なのですよね。アニメの最後でその事に気付かされると、少々気まずいような気持ちになります。
このアニメの中の日本は、あなたの知っている日本とどういうところが違いましたか?
どんなことでも、どんな人でも、すべてのものには様々な側面があり、そのすべてを余すことなく正確にとらえることは難しいものです。だからこそ、自分が見ているのは、その対象のほんの一面に過ぎないのかもしれないという視点を常に持つことはとても大切なことです。
できるだけ正しく知ろうとする姿勢は、偏見や盲信を生みにくくし、間違った選択を避けることにつながります。自分のことであれ、身近な人のことであれ、世間に氾濫する情報であれ、常にそういう視点を忘れないようにしたいものです。そんなことを改めて考えさせてくれるアニメです。
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