貧困や戦争、あるいは災害によって、支援を必要とする人々に届けられる救援物資。
今回紹介する「Dream Ball Project」は、その救命物資のパッケージを使って、支援地域の子どもたちに笑顔や希望を届けようという素晴らしいアイデアなんです!
発展途上国の子どもたちにとって、サッカーは日常の楽しみであり、時に貧困から抜け出すための希望となっています。しかし、貧困の程度によっては、ボールさえ買うことが出来ない子どもたちがいます。そんな子どもたちに、自分のボールを手にすることで希望を持ってもらおう、というプロジェクトが「Dream Ball Project」です。
といっても、「Dream Ball Project」は、単にボールをプレゼントしよう、ということではありません。支援物資のパッケージをリサイクルし、支援地域の子どもたちに自分たちの手で自分たちのボールを作ってもらおう!というアイデアなんです。パッケージにはミシン目のような役割をする筋が入れられています。それに沿ってパッケージを分解しパーツを組み立てると、紙製のボールの出来上がり、というワケです。
「本物のボールをプレゼントした方が子どもたちは喜ぶのではないか」と思う人もいるかもしれません。しかし、厚さによって強さや弾力性が変えられる紙は、使いこんだ靴や裸足で遊ぶこともある子どもたちにとって、適した素材だと考えることもできます。救援物資のパッケージという目の前にある資源を利用しつつ、支援地域の人々の気持ちを明るくする可能性がある点が、このプロジェクトの最大の魅力だと思います。
救援物資は多くの人の助けになっていますが、物によって空腹や苦痛をしのぐことは、一時的な解決でしかありません。「Dream Ball Project」が実現すれば、救援物資が一時的ではなく、子どもたちの未来へ向けたプレゼントにもなるのではないでしょうか。
是非、実現して欲しいです!
「Dream Ball Project」を提案するデザイン会社のサイトはこちら。