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この春、東京の街をEVタクシーが走る!世界初のプロジェクトがいよいよ本格始動

Creative Commons, Some Rights Reserved, Photo by Alfonso Jiménez

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2010年1月、虎ノ門のとある場所で、建設工事の起工式が行われた。集まったのは、経産省、ベタープレイス・ジャパン、日本交通の面々。なんだか大がかりな起工式だが、一体ここに、どんな施設が建設されるのか?

この場所に建設されるのは、電気自動車用のバッテリー交換ステーション。春になれば、ベタープレイス社日本交通が共同で運用するバッテリー交換式EVタクシー3台が、ここでバッテリーの充電・保管・交換を受けるようになる。

この世界初となるバッテリー交換式EVタクシーサービスは、経済産業省資源エネルギー庁の平成21年度「電気自動車普及環境整備実証事業」に選ばれた事業の1つだ。起工式で、ベタープレイス・ジャパンの代表取締役を務める藤井清孝氏は、

今回のプロジェクトの使命は、バッテリー交換式EVのタクシーとしての運用を通してEVの未来を切り開くことと、充電インフラの安全性と信頼性を実証することの2つです。今回の実証試験を通じて、インフラ整備の課題をクリアする突破口を見出したいと考えています。

と述べた

3/4追記)読者の方からご意見をいただいたので、追記させていただきます。
ここで使われている「世界初」というのは、”大人5人まで乗車できる四輪車両のバッテリー交換式タクシーサービスとして”です。
これより前から、大阪産業大学EVプロジェクトのひとつとして誕生した10人乗りのEV三輪車両タクシー「サファテンプー」がカトマンズ市内を走っています。

すでにgreenzでも紹介したとおり、ベタープレイス社は、ガソリン車から電気自動車への移行を促進するため、イスラエル、デンマーク、オーストラリア、アメリカ、そして日本で、せっせと交通インフラ整備を進めているグローバル企業。2007年に設立されたばかりの歴史の浅い会社だが、新しいビジネスモデルや技術が評価され、投資を引き付けている。最近では、1月下旬に、HSBCをはじめとした金融機関やベンチャーキャピタルから、総額3億5千ドルの資金を調達したというニュースが流れた。

そして、同社がいま力を入れている交通インフラが、バッテリー交換ステーションなのだ。

現在の技術では、電気自動車をフル充電するには、5時間かかる。そして、フル充電して走れる距離は、約160キロ。そのままでは、長距離ドライブはとても無理。そこに着眼して、ベタープレイス社が生み出したイノベーションが、バッテリー交換ステーションというわけ。
なんでも、ガソリン給油にかかる時間より短い時間でバッテリー交換ができてしまうという。

このバッテリー交換ステーションの仕組みは、以下の動画でチェック!


この動画によると、バッテリー交換にかかる時間は、わずか1分13秒!

バッテリー交換式EVタクシーサービスは、六本木ヒルズのタクシー乗り場を起点として、港区周辺への実車営業が行われるのだそう。
六本木でタクシーに乗るときは、日本交通のEVタクシーを探してみよう。

ベタープレイス・ジャパンのウェブサイトで、ベタープレイスの取り組みについてもっと知る。