どんなにグリーンにこだわっていても、広告は、どうしてもグリーンではないことをする必要にせまられる。紙を刷ったり、看板をつくったり……。そもそも、テレビ広告やウェブサイトだって電力を使わずにいられない。まぁ、ひとも生きていれば、いろいろとノットグリーンな存在なわけだし、広告にそこまでグリーンであること求めるのも酷かもしれない。
しかし、イギリス生まれのメディア会社『 CURB MEDIA』(2008年9月設立)は、グリーンな広告作りにとことんこだわり、一風変わった広告手法で注目を浴びている。
どう変わっているのかは、彼らが作った広告例を見てもらったほうが早いだろう。
まずはこれ。
LoGrow
芝生に刈り込まれたアディダスのトレードマーク。
LoGrowと名付けられた、この広告手法では、木や植物、石などの自然の物を用いて、ブランドのロゴを作り出す。
Sand Sculpture
次は、砂の彫刻。大人の砂場遊びなら、※フォルクスワーゲンBMWのミニだって作ってしまえる。
※ 2010年6月7日 読者の方からのご指摘があり一部修正させていただきました。メーカーや商品名の確認という基本的なポイントを外してしまい、恥ずかしい限りです…。今後はこのようなことがないよう気をつけます。 オカハシ
Moss Art
これは、苔を使った広告。苔に直射日光はあてないでくれ!と言いたくなるが、注目を引かずにいられないだろう。
Snow Tagging
そして、個人的に好きなのが、雪にマークをつけていくこの手法。ブランドロゴが、さりげなく日常に入り込み、そのロゴも時間ととも溶けていく。
このように、「地球という自然」を利用し、メッセージを届けるのが、『 CURB MEDIA』の仕事である。斬新でクリエイティブ、かつ環境に負荷をかけない広告(Low Impact Advertising)が注目を浴び、アディダス、BBC、フォルクスワーゲン……など多数のクライアントの仕事を受けている。2009年7月には、ミネアポリスに事務所を開き、アメリカ上陸を果たしたばかりだ。
次は、どんな自然を使った広告を打ってくるのだろうか!?
『 CURB MEDIA』は、「ナチュラル・メディア・カンパニー」の最先端を突き進む。
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