greenz.jpを含め、世界中のクリエイティブワークを支えているクリエイティブ・コモンズ(Creative Commons)。自分が創作した作品を誰でもインターネット上で共有できる画期的なプラットフォームとして広く活用されている。では、このクリエイティブ・コモンズがいったいどのように運営されているかご存知だろうか?彼らの活動を下支えする取り組みとして、毎年恒例の募金キャンペーン(Annual Campaign)が今年も10月5日からスタートしている。
クリエイティブ・コモンズは、創作物の権利を守りつつ、クリエイティブ・教育・科学などのコンテンツをオンラインで広く共有し、さらなる文化・研究活動につなげようという思いから2001年に設立された非営利団体だ。マサチューセッツ工科大学(MIT)教授・Hal Abelson、映画監督Davis Guggenheim、日本人起業家・伊藤譲一氏をはじめ、世界中の数多くのボランティアによって支えられ、現在、日本のクリエイティブ・コモンズ・ジャパンなど世界60カ国以上で、各国の著作権関連法制に合わせた組織運営が行われている。クリエイティブ・コモンズのコンセプトや仕組みについては、以下の動画も合わせてご参照あれ!
また、彼らの活動は、企業や個人からの寄付金によって支えられている。Google・マイクロソフト・IBM・Mozilla・デジタルガレージなど、大手IT企業からも寄付を得ている一方、2005年以来、毎年募金キャンペーンを実施し、一般ユーザからも広く寄付を募っている。第5回目にあたる今年のキャンペーンでは、公式ウェブサイトを通じて、一口25米ドル(約2,250円)から募金することができ、75米ドル(約6,750円)以上募金すれば、冒頭画像のようなShepard Faireyデザインの限定Tシャツをゲットできるというウレシイ特典付きだ。クリエイティブ・コモンズでは、2009年12月31日までに総額50万米ドル(約4,500万円)の募金を得ることを目標としている。
この募金キャンペーンに関して、クリエイティブ・コモンズは、こう呼びかけている。
創造と叡智の未来に向けて投資しよう
一定のルールの下で誰もが自分の作品を発信し、他人の作品を利用できる機会を創りだしたことは彼らの大きな成果だ。そして、これからも、世界中で多くの創作物や様々な文化を世界中で共有する環境を確保し、これをより高めていく必要があるだろう。その方策のひとつとして、クリエイティブ・コモンズ自体が”持続可能”に運営されることが望ましい。
直接募金をするもよし、ウェジットやボタン、動画をブログやソーシャルネットワークを通じて共有し、クリエイティブ・コモンズに関する啓発活動を行うもよし。自分なりの方法でクリエイティブ・コモンズをサポートし、よりフェアでオープンなクリエイティブ活動を推進していこう。
クリエイティブコモンズに寄付しよう
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