これは子供のお砂遊び?
いえいえ、作っているのはなんと”爆弾”!
といっても物騒なものではないのでご安心を。世の中にグリーンを届ける花の種の爆弾なのだ。アナタもこのグリーンな爆弾を作って、21世紀の花咲か爺さんになってみる?
タネ爆弾(Seed Bomb)は、イギリスを中心に活動しているゲリラ・ガーデニング(Guerrilla Gardening)の強力な”武器”。緑が少ない公共エリアやスラム街などで勝手にガーデニングして緑を増やすというボランティア活動に用いられている。もちろん、他人の所有地に無断でこれを投げ入れるのは違法だが、自宅のちょっとした場所にこっそり植えて、家族を驚かすのも楽しいかも……。ということで、タネ爆弾の作り方をご紹介。
大まかな作り方は以下の動画でも紹介されているが、材料は粘土・花の種・堆肥と水のみ。粘土と堆肥、種の割合は5:1:1がベスト。これらをボウルにいれ、霧吹きなどを使って少しづつ水を加えながら、こねていく。ベタベタしたり水っぽくならないようにするのがコツだ。
こねられたら丸めて、ピンポン球程度のボール状にする。いきなり小さなボールを作るのが難しければ、まずは大きくひとつにまとめ、麺棒のようなもので伸ばし、適当な大きさに切ってから、ボール状に丸めていってもよい。ボールができたら、日光で乾かそう。
Seed Bombs: Creative Commons. All Rights Reserved. Photo by jorielom
ちなみに、タネ爆弾には硬い種のほうが好ましく、「Original Seed Bomb instructions」によると、夏はひまわり・マリーゴールド・百日草、秋は大豆・クローバー、冬はなでしこ、春はコスモスなどが適しているそう。この画像のようにちょっと芽が出てくると、こんな小さなものにも命が宿っているのだなぁと実感できそうだ。
Sprout of Seed Bomb: Creative Commons. All Rights Reserved. Photo by Andrew Hunter1
greenz記事「一夜で荒地が緑の土地に!ゲリラガーデニング」で紹介したとおり、ゲリラガーデニングは世界に広まっており、日本では青森県八戸市の「gg-8」(ゲリラ・ガーデニング・エイト)がグリーンな街づくりに向けて積極的に活動している。特に都会暮らしでは、日ごろ緑に触れる機会が少なくなりがち。
greenz記事「植えて笑顔、育てて笑顔、食べて笑顔。メリープロジェクトから笑顔をつなぐプランター発売!」のようにベランダでプランター栽培を楽しむもよし、許可をいただいた上でご近所にタネ爆弾を蒔いてみるのもよし。自分流のグリーンの楽しみ方を探ってみよう!
ゲリラガーデニングのNPO団体「ゲリラガーデニング」について調べてみよう。
青森県八戸市のゲリラガーデニンググループ「gg-8」の「勝手にまちなか緑化計画」に参加してみよう。