カンヌ広告祭のソーシャル広告、
メディア・ライオンの続きです。
●THE CORAL CEMETERY(THE GREEN PARTY)
海の上に、たくさんのお墓が並んでいます。
これは珊瑚のお墓。
温暖化で死んでしまった珊瑚のお墓です。
珊瑚の死骸というのはふつう
海の底にあって見つけられないものです。
なので、海の上に墓をつくることで、
そこのとを知らしめてるんですね。
冗談みたいですが、
バカにできないインパクトがあります。
メディアライオンにつづいて、
屋外広告の「アウトドアライオン」の優秀作。
●Boomerangs(Greenpeace)
IN FRANCE, WE DON’T POLLUTE.
WE USE NUCLEAR ENEYGY.
(フランスにいる私たちは汚染されない。
核燃料を使っててもね。)
ふだん考えることとかやっていることが
環境破壊として自分の身に返ってくる
ということを「ブーメラン」で表現。
核のほかに、シリーズでこんなものもあります。
「私はコンピューターをスタンバイモードに
したまんまにすることが多いです。
だって、つけたり消したりするのは面倒ですから。」
「まず、経済危機をなんとかすること。
環境のことなんか考えるよりもね。」
自分に返ってくるというのは言葉では
よく言われる概念ですが、それを伝える手段として
ブーメランをもってきたところがうまいですね。
●It’s your turn.(WWF)
自然のもとと、それを材料につかった製品が
オセロで拮抗しているような絵。
そして、メッセージは、
It’s your turn.
Visit WWF.sg
(次はあなたの番です。
WWFシンガポールのHPをご覧ください。)
環境問題に関して、自分にも責任が
あるんだということを
ユーモアある表現で伝えてるんですね。
●Shan Shui Environmental Art(CEPF)
以前アドフェストの受賞作として
ご紹介した「shan shui」は、
カンヌでも受賞しています。
●EYE TRACKING(AMNESTY)
これは、人の目線で反応する広告です。
ポスターのほうを見ているときには、
仲良く笑っているカップルの絵になります。
そして、目をそらすと、
女性が男性に殴られる絵に変わります。
メッセージは、
“IT HAPPEN WHEN NOBODYS IS WATCHING.
HELP US IN OUR FIGHIT AGAINST
DOMESTIC VIOLENCE.JOIN US AT WWW.AMNESTY.DE.”
(それは、誰も見ていないときに起きている。
私たちといっしょに、
ドメスティック・バオイレンスと戦いましょう。)
スゴい技術があるんですね~。
子どもが見たら絶対に泣きます(笑)。