地球だけでなく宇宙の様子まで見ることのできるGoogle Earth。ナスカの地上絵を見たり、エジプトのピラミッドを見たりして楽しんだこともある人も多いだろう。
そんなGoogle Earthに、地球環境の「今」を見ることのできるコンテンツが加わった。一つが、氷河が溶けゆく様を定点カメラで撮影したものだ。撮影したのは、National Geographicの写真家、James Balog氏が主宰するExtreme Ice Survey (EIS)プロジェクトだ。このプロジェクトは、氷河が驚くべきスピードで溶けゆく様を見たBalog氏が、その現実を伝えるために始めたものだ。そのスピードたるや、1970年代以来地球の歴史の中で最も速いスピードで氷河が溶けているという見解もある。
Extreme Ice Survey in Action from Extreme Ice Survey on Vimeo.
地球温暖化への懐疑論も根強いことを考えると、氷河が溶ける原因を単純に温暖化と断ずることは避けたいが、何らかの変化が起きていることは間違いないように思う。Google Earthで、EISの映像で、変化が起きている現実を受け止めるところから始めてみよう。
そしてもう一つが、アメリカの環境保護地区を表示するコンテンツだ。「Path to Green Energy」と呼ばれるこのコンテンツは、商業開発が禁じられている土地や絶滅危惧種の自然生息地、連邦自然保護区域に指定するよう提案されている土地に関する情報を提供している。太陽光発電や太陽熱発電、風力発電などの自然エネルギーの開発業者が、開発の可否や難易度を判断できる材料提供するのが目的だ。
Path to Green Energy表示画面
コンテンツがカバーしているのは、主にアメリカ西部。西海岸では、ブッシュ前政権時代から自然エネルギー導入に積極的だったが、オバマ政権の新エネルギー政策によって、その傾向はさらに強まっている。
Google Earthで、地球の「今」の姿を見続けていると、未来の地球の姿も見えてくる、かもしれない。
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温暖化?寒冷化?色んな意見に目を向けてみる