「ナマケモノになろう!」を合言葉に環境支援活動などの活動を行うNGO「ナマケモノ倶楽部」の代表、辻信一さん監修のシリーズ本が刊行となった。第一弾となる『そろそろスローフード~今、何をどう食べるのか?』は、スローフードについて、ノンフィクション作家島村菜津氏と辻氏が語りあう対談本。歴史・伝統・経済・政治・環境と話題は多岐にわたり、読み応えのある一冊となっている。
この本を出版するのは、ナマケモノ倶楽部から生まれた出版・編集社「ゆっくり堂」。
草の根から発信するメディアを通して、美しく、楽しく、こころから安らぐ暮らしを提案し、人と人、そして人と自然とのつながりを大切にしていきたいと願っています。
という言葉どおり、これまでもハチドリの物語を描いた小冊子や、スローライフを提唱する画家のポストカードブックなど、誰かに伝えたくなるような心温まる出版物を世の中に発信してきた。「ゆっくりノートブック・シリーズ」は、辻氏が毎回、その道のエキスパートと対談する内容をまとめたシリーズ本となるようだ。すでに、科学技術・こころの病・コミュニティ・環境・経済・戦争と平和など、さまざまなテーマが予定されている。
懐かしい未来のための備忘録。
と辻氏が語るように、このシリーズは私たちが目指すべき、「懐かしい未来」についての智慧が詰まっている。
この本を笑って読み返すことができるような未来をイメージして、まずは第一弾からページをめくってみよう。