氷を使わないスケートリンクが、7日と8日に札幌市で公開されました。このリンクは特殊なプラスチックのパネルを組み合わせたもので、スペインのエクストラアイス社が開発したそうです。上の映像は5月に横浜で開催されたイベントにそのリンクが出展したときのニュースです。
大きさは縦約2m、横約1m、厚さ2cmで、重さは約38kg。組み合わせて止め具で固定し、専用ワックスを塗るだけなので、いろんなところに簡単にスケートリンクを作れるとのこと。また、水や、氷を維持するための電気を使わないため、コストを50~75%削減、エネルギーも大幅に節約できるんだとか。
通常の広さ(1800㎡)のスケートリンクだと、年間で約2000万円以上節約できるそうです。1㎡あたりの価格は6~7万円ということなので、単純に計算すると1800㎡のスケートリンクなら1億800万~1億2600万円となり、5.4~6.3年で元が取れることになります。寿命は約10年とされているので、電気代などが変わらなければ、3.7~4.6年分の7400万~9200万円以上がまるごと浮くということですね。
フィギュアスケートの公式の試合は氷じゃなきゃいけないと決まっているらしいのですが、アイスホッケーならそういう決まりはないようなので、導入が期待できそうです。他にも、コストやCO2を削減したい娯楽施設や練習場のスケートリンクにはぴったりじゃないでしょうか。
気になるのは専用ワックスの安全性。いくら環境性が高くても、安全性が低ければ普及は期待できません。そこで代理店の方に聞いてみたところ、肌や服についても洗えば取れるので大丈夫だそうです。ただ、口に入ることまでは想定してないとのこと。。せっかく大幅に省エネできる製品なので、ぜひそういったところも調べて、自信を持って広めてほしいですね。今後に期待したいと思います。