ニューヨークのブロードウェーといえば、世界最先端をいくストリート。
この通りが来月から、現行の4車線のうち2車線をつぶして、つまりなんと車道を半分に減らして、その空いたスペースを「自転車が通ったり、歩行者が散歩したり、またカフェのテーブルやいすを置いて行き交う人たちがゆったりとした時間を満喫したりするLOHASなスペース」に変身させるというのだ。区間は42番街からヘラルドスクウェアまで。
これはブルームバーグ市長のアイデア。排ガスや交通渋滞を減らすプランのひとつで、予算は70万ドル(およそ7500万円)と意外にお手ごろ。これまではクルマが人を脇に押しのけ、人がクルマに乗っているんだか、クルマが人に乗られているんだか、どっちが主役なの?という感じだった摩天楼の大都会が、自転車専用レーンやバイクシェアリングプログラムなどの導入で、ちょっぴり地球にやさしくなる。
クルマに支えられた生活とは離れ、人のためにあるべき街へと変えていくためには、私たち一人一人の心がけはもちろん、このような行政によっての改革が必要なときもある。ニューヨークという一大都市が今回のような試みを始めたのは未来のための大きな一歩なはずだ。